本日定休日 お盆の日に・・・思ったこと・思い出したこと。
こんばんは!
(そして、おはようございます。)
鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。
今日は月曜・定休日です。
8/23(月)~8/31(火)まで、夏休みをいただきます。
ということで、8月もあと一週間の営業です・・・
思えば、元旦にオープンして以来、
随分といろいろなメニューにチャレンジしてきました・・・
先日、おじさんのお客様に
「おにいちゃん、
この店は、アイスもおいしいし、
カキ氷もおいしいけど、
たい焼きもイケるね!!」
と言われてしまいました・・・。
もともと・・・
開店してしばらく経ったら、
今のようにちょこっとちょこっとずつ、
気軽なパンやお茶菓子を売ろうと思っていて・・・
でも、手焼きたい焼きという柱をはっきりさせたかったから
お店の名前を”たい焼き なみへい”にした。
逆に僕は
鎌倉・長谷にある商店街の
近所の駄菓子屋にしたかったので
”たい焼き なみへい”という屋号だと
観光客相手にビジネスライクな
たい焼き屋がオープンするのだろう
という風に思われはしないか
それがとても心配だったので
ある意味、このおじさんのような誤解は
うれしくもあり、僕的にはどちらかというと
ウエルカムなとんちんかんだ。
いや、とんちんかんかどうか決めるのは
お客さまのほうだ、と、
ちゃんと謙虚に思っている。
意外と
焼きそばファンのお客様、
アイスクリームだけ食べて帰る親子連れの方々、
カキ氷だけをお召し上がりになる方などなど・・・
結構そんなお客さまも多いのだ。
お盆ということもあり、
5月に亡くなった”おやじさん”こと、
浪花家総本店の3代目のことを思い出していた。
おやじさんもよく言っていた
”(うちで)一番うまいのはたい焼きで、
その次が焼きそばで
その次がカキ氷だ!!”
と。
そして、その順番は、その時々で微妙に変わり、
焼きそばをお客さんに誉められれば
”そうだよ!!たい焼きよりも焼きそばがうまいんだよ!!”
と、無邪気に喜んでいらした。
僕は
このやり取りにおおいに学んだのだった。
それまでパンや洋菓子を一生懸命売ってきて、
また作ってきて、もしかしたら
自分が一番取り入れなければいけない
材料があるとしたら、
お客様の想いや、思い入れを
汲み取って、さりげないやり取りの中に
相手のニーズにあわせて
「やっぱりよかった!!」
と思っていいただくことに
専心すること。
おやじさんに会いにきて
うれしそうに満足そうに
お帰りになるお客様を見ていて
僕は心からそう思った。
昨日は終戦記念日でしたね。
おやじさんは
戦争で一度は寸断された
たい焼きの歴史を
終戦と同時に再興した。
戦争から戻られると何よりも先に
地中深くに用心深く隠してあった鋳型を掘り起こし
すでに昭和初期、
駄菓子の花形であった
たい焼きの栄光を
鼻にかけることもなく
リアカーを引くことから・・・
文字通り一から
戦後のたい焼き復興に
一心不乱に尽力された。
戦後、
”甘いものは、みんなが平和になれるからよぉ”
と材料がない時分、いかに工夫して
おいしいたい焼きを作る工夫をなさっていたかという
お話を伺ったことを思い出すと・・・
小さな小さな・・・
たとえば・・・
〇〇産の何々は・・・
的な会話は野暮ったく、
おやっさんのように
人間力で真っ向勝負できないやつの
小技といわれても
仕方ないなぁ、と思う。
そして
平成の店々に概して足りないものは
店主たちのこういう部分ではないか・・・。
世界中からよい材料を取り寄せられる
インターネットで簡単に調べ物ができる
逆も 然りインタ-ネットで、
安易なレベルの店の情報は
広まりやすくなった。
しかし、
人が・・・
お客さまが・・・
一番求めていらっしゃるもの
それは・・・
おやじさんの振りまいていた
魅力のようなものであり・・・
それを便利な形でなく
(つまりネットで簡単に手に入るような)
じっくりじわじわと
感じながら手に入れたいのである。
それが私たちの生きている
証のひとつなのだろう。
やはり、生と死を目の当たりにした
戦争を経て再興されたから
力強いパワーなのだろうか。
おやじさんは本当に小柄な
華奢な方でいらっしゃった。
「お前は体格も問題ないし
顔もいいから近衛兵だな!」
僕にそんなことを言っていた。
若い僕はそれを聞いて
生まれて初めて、
戦争に行って戻ってきた方と
同じ職場にいるんだなぁ・・・
と感慨深かった。
華麗に鋳型を操り、
誰も真似のできない
スピードと技術で
(おそらく)1000万匹以上の
手焼きたい焼きを一つ一つ焼き上げた
おやじさん。
戦後の何もない時代に
鋳型に薄く粉をひいて・・・あんこをのせて・・
あっという間にばりっとした
たい焼きが出てくるものだから
きっとそれは・・・
鮮やかに・・
白鳩飛び出す奇術を
見ているのと同じくらい
迫力があったことだろう。
「夏は鎌倉のサナトリウムにいってたなぁ・・・
稲村ガ崎のあたりでよぉ。」
少年時代をよく過ごされた鎌倉に
お盆だから・・・
チラッと見てくれてないかなぁ、
そんなことを期待しながら
昨日、大変な猛暑だったが
しみじみと・・・
僕はたい焼きを焼いていた。
おやっさん・・・
おかげさまでなんとか開店以来やってます。
それなりの苦労もしました・・・
ここ半年で少し大人にもなり、かなり老け、
時に
「おじちゃん!!」
と呼ばれるようになりましたが・・
まだ近衛兵・・・
イケますかね・・・
たい焼きはみごとに平和の象徴となりました。
たい焼きの包みを開いただけで
みんなほっこり・・します。
ありがとうおやじさん。
いつまでもたい焼き界を見守っててください。
(そして、おはようございます。)
鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。
今日は月曜・定休日です。
8/23(月)~8/31(火)まで、夏休みをいただきます。
ということで、8月もあと一週間の営業です・・・
思えば、元旦にオープンして以来、
随分といろいろなメニューにチャレンジしてきました・・・
先日、おじさんのお客様に
「おにいちゃん、
この店は、アイスもおいしいし、
カキ氷もおいしいけど、
たい焼きもイケるね!!」
と言われてしまいました・・・。
もともと・・・
開店してしばらく経ったら、
今のようにちょこっとちょこっとずつ、
気軽なパンやお茶菓子を売ろうと思っていて・・・
でも、手焼きたい焼きという柱をはっきりさせたかったから
お店の名前を”たい焼き なみへい”にした。
逆に僕は
鎌倉・長谷にある商店街の
近所の駄菓子屋にしたかったので
”たい焼き なみへい”という屋号だと
観光客相手にビジネスライクな
たい焼き屋がオープンするのだろう
という風に思われはしないか
それがとても心配だったので
ある意味、このおじさんのような誤解は
うれしくもあり、僕的にはどちらかというと
ウエルカムなとんちんかんだ。
いや、とんちんかんかどうか決めるのは
お客さまのほうだ、と、
ちゃんと謙虚に思っている。
意外と
焼きそばファンのお客様、
アイスクリームだけ食べて帰る親子連れの方々、
カキ氷だけをお召し上がりになる方などなど・・・
結構そんなお客さまも多いのだ。
お盆ということもあり、
5月に亡くなった”おやじさん”こと、
浪花家総本店の3代目のことを思い出していた。
おやじさんもよく言っていた
”(うちで)一番うまいのはたい焼きで、
その次が焼きそばで
その次がカキ氷だ!!”
と。
そして、その順番は、その時々で微妙に変わり、
焼きそばをお客さんに誉められれば
”そうだよ!!たい焼きよりも焼きそばがうまいんだよ!!”
と、無邪気に喜んでいらした。
僕は
このやり取りにおおいに学んだのだった。
それまでパンや洋菓子を一生懸命売ってきて、
また作ってきて、もしかしたら
自分が一番取り入れなければいけない
材料があるとしたら、
お客様の想いや、思い入れを
汲み取って、さりげないやり取りの中に
相手のニーズにあわせて
「やっぱりよかった!!」
と思っていいただくことに
専心すること。
おやじさんに会いにきて
うれしそうに満足そうに
お帰りになるお客様を見ていて
僕は心からそう思った。
昨日は終戦記念日でしたね。
おやじさんは
戦争で一度は寸断された
たい焼きの歴史を
終戦と同時に再興した。
戦争から戻られると何よりも先に
地中深くに用心深く隠してあった鋳型を掘り起こし
すでに昭和初期、
駄菓子の花形であった
たい焼きの栄光を
鼻にかけることもなく
リアカーを引くことから・・・
文字通り一から
戦後のたい焼き復興に
一心不乱に尽力された。
戦後、
”甘いものは、みんなが平和になれるからよぉ”
と材料がない時分、いかに工夫して
おいしいたい焼きを作る工夫をなさっていたかという
お話を伺ったことを思い出すと・・・
小さな小さな・・・
たとえば・・・
〇〇産の何々は・・・
的な会話は野暮ったく、
おやっさんのように
人間力で真っ向勝負できないやつの
小技といわれても
仕方ないなぁ、と思う。
そして
平成の店々に概して足りないものは
店主たちのこういう部分ではないか・・・。
世界中からよい材料を取り寄せられる
インターネットで簡単に調べ物ができる
逆も 然りインタ-ネットで、
安易なレベルの店の情報は
広まりやすくなった。
しかし、
人が・・・
お客さまが・・・
一番求めていらっしゃるもの
それは・・・
おやじさんの振りまいていた
魅力のようなものであり・・・
それを便利な形でなく
(つまりネットで簡単に手に入るような)
じっくりじわじわと
感じながら手に入れたいのである。
それが私たちの生きている
証のひとつなのだろう。
やはり、生と死を目の当たりにした
戦争を経て再興されたから
力強いパワーなのだろうか。
おやじさんは本当に小柄な
華奢な方でいらっしゃった。
「お前は体格も問題ないし
顔もいいから近衛兵だな!」
僕にそんなことを言っていた。
若い僕はそれを聞いて
生まれて初めて、
戦争に行って戻ってきた方と
同じ職場にいるんだなぁ・・・
と感慨深かった。
華麗に鋳型を操り、
誰も真似のできない
スピードと技術で
(おそらく)1000万匹以上の
手焼きたい焼きを一つ一つ焼き上げた
おやじさん。
戦後の何もない時代に
鋳型に薄く粉をひいて・・・あんこをのせて・・
あっという間にばりっとした
たい焼きが出てくるものだから
きっとそれは・・・
鮮やかに・・
白鳩飛び出す奇術を
見ているのと同じくらい
迫力があったことだろう。
「夏は鎌倉のサナトリウムにいってたなぁ・・・
稲村ガ崎のあたりでよぉ。」
少年時代をよく過ごされた鎌倉に
お盆だから・・・
チラッと見てくれてないかなぁ、
そんなことを期待しながら
昨日、大変な猛暑だったが
しみじみと・・・
僕はたい焼きを焼いていた。
おやっさん・・・
おかげさまでなんとか開店以来やってます。
それなりの苦労もしました・・・
ここ半年で少し大人にもなり、かなり老け、
時に
「おじちゃん!!」
と呼ばれるようになりましたが・・
まだ近衛兵・・・
イケますかね・・・
たい焼きはみごとに平和の象徴となりました。
たい焼きの包みを開いただけで
みんなほっこり・・します。
ありがとうおやじさん。
いつまでもたい焼き界を見守っててください。
#
by taiyaki-namihei
| 2010-08-16 01:44
| なみへいコラム
|
Comments(0)
臨時休業 レトロCMソングに見る駄菓子屋道
こんにちは!
鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。
僕の足の古傷治療のため。
来店を予定されていた方、
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
足も少しずつ回復しております。
ご心配なく!
さて・・・
最近僕の頭から離れない名曲があって困っています!!
ことの発端は・・・
なみへいベーカリー部のパンの商品会議。
以前より、ドーナツをはじめ、
カレーパンやピロシキなど、
昭和なお父さんのお土産的な
シリーズは必須、と
それらについて
「いかに懐かしいなァ、と、うならせる味を作りこむか・・・」
ドーナツ、カレーパンはなんとなくすんなりまとまったのですが・・・
ピロシキについて話し合っていた時。
僕は以前、天然酵母パン店に勤務していた時、
アパレイユ(パンの中のクリーム・ソース・具材など)
を担当していたので
クリームパンはもちろんのこと、カレーパン、
そして、
ピロシキも調理していた。
「ピロシキは豚肉でしいたけと春雨が入って
ゆで卵を最後に合わせて・・・」
と言いかけたら、
突然、関西出身のヨーコさんが
「ゆで卵は正しい!その他はちゃうちゃう!」
と、とりつかれた様に滅多にしゃべらない
関西弁で興奮しだし、
「その中華まんかなんか
ようわからんのは、
まったく懐かしいピロシキから
外れとるでぇ~!」
そして、突然、
非常に唐突に
「ピロシキはパルナスや!!
知らんのか!!?」
と、一段と滑舌よく力説し始めた。
パルナス!
と発音したときの
「パ」の音は
炸裂する、関西人独特の破裂音だった。
普段、大人しいので
ヨーコさんが関西人であることを
忘れているが
「おぉ、関西人やった」
と、思い知らされた一瞬だった。
パルナス。
関西では
かつて知らない人はいなかった、
超有名な洋菓子屋さん。
値段も手頃で
例えるならば
不二家を関西風に
色濃くした感じか?
いずれにしても
世代的にも地域的にも
接点のない僕には
なぜ、そんなに盛りがって
力説するのかわからず、
きょとんしていたら、
「歌もあるんやで!!」
と、この動画とともに、いきなり歌いだした。
これを娘のえれなが気に入って、
何回も歌うものだから・・・
僕も・・・
頭から離れなくなってしまった。
「パルピロ・パルピロ
」
この、レトロなリズムに翻弄されて・・・
ああ、なんとかしてほしい!
と悩んでいたら・・・
やはり、僕と同じように
伝染する人は多いようだ。
(youtubeで46万回以上閲覧されてるってすごいよね。)
さらに、
15分で少し長いけど
興味がある方、
詳しくは、こちらを。
(これも関東の人には馴染みのない?
探偵ナイトスクープの動画です↓)
http://video.google.com/videoplay?docid=-2671757996968195583#
たしかに、
昭和を感じさせる
中村メイ子さんの力唱が
印象的なこの曲。
パルナスは、残念ながら2002年に
その歴史に幕をとじてしまったそうだ。
この探偵ナイトスクープで
投稿の女性が
「モスクワの味が食べたくなった」
と言っているように
懐かしい、郷愁のお菓子の世界は
とてもとても強力な力を持っているように思う。
このパルナスの曲は
それを非常によく表現している。
しすぎている。
この行き過ぎた感じが、
なんとも怖いと形容されがちのようだ。
関西の出身のアラサー以上の人たちしか
知らない。
それもデットストックとなった今では、
この、のめりこんだ独特の雰囲気が
僕のように
そのことを知らない人間にも
力強くお菓子の郷愁の世界を伝えてくれる。
伝える、というよりは
訴える、
と言ったほうが正しくて
かくして、
僕の頭から離れなくなったわけだ。
もともと、
お菓子のCMは、
地方色の強いものが多い。
名古屋なら
「青柳のういろう」
関西全般の
「赤福」
などなど。
結構、youtubeなどで見れるものも多いようなので
暇なときに見ていると、面白い!
しかし、しかし・・・
パルナスをしのぐものはなかなか見当たらない。
最初は・・・
曲が頭の中をグルグルして、
苦笑い・・・
だったけれど
今では、
これぞ昭和の駄菓子屋界のカリスマだ!
と、恐れ入っている。
その屋号を聞くだけで、
トランスできる・・・
いっちゃってる感覚にワープさせる力がないと
本物の駄菓子屋とは言えないだろうなぁ・・・
と、実は高い駄菓子屋のハードルを
見上げている気分の僕である。
いつの日か、
「なみへい」
と聞いて、
みんながニヤっとしてくれるまで
僕はがんばるぞ!!
それでは!
鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。
今週は明日8/3(火)~8/5(木)まで、
臨時休業をいただくことになりました。
僕の足の古傷治療のため。
来店を予定されていた方、
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
足も少しずつ回復しております。
ご心配なく!
さて・・・
最近僕の頭から離れない名曲があって困っています!!
ことの発端は・・・
なみへいベーカリー部のパンの商品会議。
以前より、ドーナツをはじめ、
カレーパンやピロシキなど、
昭和なお父さんのお土産的な
シリーズは必須、と
それらについて
「いかに懐かしいなァ、と、うならせる味を作りこむか・・・」
ドーナツ、カレーパンはなんとなくすんなりまとまったのですが・・・
ピロシキについて話し合っていた時。
僕は以前、天然酵母パン店に勤務していた時、
アパレイユ(パンの中のクリーム・ソース・具材など)
を担当していたので
クリームパンはもちろんのこと、カレーパン、
そして、
ピロシキも調理していた。
「ピロシキは豚肉でしいたけと春雨が入って
ゆで卵を最後に合わせて・・・」
と言いかけたら、
突然、関西出身のヨーコさんが
「ゆで卵は正しい!その他はちゃうちゃう!」
と、とりつかれた様に滅多にしゃべらない
関西弁で興奮しだし、
「その中華まんかなんか
ようわからんのは、
まったく懐かしいピロシキから
外れとるでぇ~!」
そして、突然、
非常に唐突に
「ピロシキはパルナスや!!
知らんのか!!?」
と、一段と滑舌よく力説し始めた。
パルナス!
と発音したときの
「パ」の音は
炸裂する、関西人独特の破裂音だった。
普段、大人しいので
ヨーコさんが関西人であることを
忘れているが
「おぉ、関西人やった」
と、思い知らされた一瞬だった。
パルナス。
関西では
かつて知らない人はいなかった、
超有名な洋菓子屋さん。
値段も手頃で
例えるならば
不二家を関西風に
色濃くした感じか?
いずれにしても
世代的にも地域的にも
接点のない僕には
なぜ、そんなに盛りがって
力説するのかわからず、
きょとんしていたら、
「歌もあるんやで!!」
と、この動画とともに、いきなり歌いだした。
これを娘のえれなが気に入って、
何回も歌うものだから・・・
僕も・・・
頭から離れなくなってしまった。
「パルピロ・パルピロ

この、レトロなリズムに翻弄されて・・・
ああ、なんとかしてほしい!
と悩んでいたら・・・
やはり、僕と同じように
伝染する人は多いようだ。
(youtubeで46万回以上閲覧されてるってすごいよね。)
さらに、
15分で少し長いけど
興味がある方、
詳しくは、こちらを。
(これも関東の人には馴染みのない?
探偵ナイトスクープの動画です↓)
http://video.google.com/videoplay?docid=-2671757996968195583#
たしかに、
昭和を感じさせる
中村メイ子さんの力唱が
印象的なこの曲。
パルナスは、残念ながら2002年に
その歴史に幕をとじてしまったそうだ。
この探偵ナイトスクープで
投稿の女性が
「モスクワの味が食べたくなった」
と言っているように
懐かしい、郷愁のお菓子の世界は
とてもとても強力な力を持っているように思う。
このパルナスの曲は
それを非常によく表現している。
しすぎている。
この行き過ぎた感じが、
なんとも怖いと形容されがちのようだ。
関西の出身のアラサー以上の人たちしか
知らない。
それもデットストックとなった今では、
この、のめりこんだ独特の雰囲気が
僕のように
そのことを知らない人間にも
力強くお菓子の郷愁の世界を伝えてくれる。
伝える、というよりは
訴える、
と言ったほうが正しくて
かくして、
僕の頭から離れなくなったわけだ。
もともと、
お菓子のCMは、
地方色の強いものが多い。
名古屋なら
「青柳のういろう」
関西全般の
「赤福」
などなど。
結構、youtubeなどで見れるものも多いようなので
暇なときに見ていると、面白い!
しかし、しかし・・・
パルナスをしのぐものはなかなか見当たらない。
最初は・・・
曲が頭の中をグルグルして、
苦笑い・・・
だったけれど
今では、
これぞ昭和の駄菓子屋界のカリスマだ!
と、恐れ入っている。
その屋号を聞くだけで、
トランスできる・・・
いっちゃってる感覚にワープさせる力がないと
本物の駄菓子屋とは言えないだろうなぁ・・・
と、実は高い駄菓子屋のハードルを
見上げている気分の僕である。
いつの日か、
「なみへい」
と聞いて、
みんながニヤっとしてくれるまで
僕はがんばるぞ!!
それでは!
#
by taiyaki-namihei
| 2010-08-04 16:37
| なみへいコラム
|
Comments(0)
今日・・・ひさしぶりにパンを焼きながら思っていたこと。
こんばんは!
鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。
今日は定休日・・・でした。
投稿が遅くなって申し訳ないです。
今日は朝からパン作り。
遅まきながら、
なみへいベーカリー部、
そろそろ始動しようかと思っています。
某企画でありがたいことに
なみへいに声がかかりまして・・・
秋のスイーツフェスティバルに参加することに!
その商品撮影があったのです。
秋味のあんこをつくり、
スペシャルたい焼きで
出店しようかとも思ったのですが
やはり、たい焼きは焼き立てを食べてほしい・・・
ということで色々迷ったのですが
江ノ電さんからみの企画、
ということもありまして・・・
江ノ電全線開通100周年にちなんだ
変わりあんこの
ミニあんぱんの小箱を販売することに。
江ノ電の駅が全部で15コになった記念です。
当初は採算度外視・気前よく、
15個・15種類のかわりあんぱんを
作ろうと思ったのですが・・・
15個あんぱんの入る箱を探したところ
かなりデカい!
それに、
¥500という上代設定がされていて、
納品価格はさらに抑えられているので・・・
さすがに15個ワンセットというのはあきらめて、
江ノ電の駅を、
七里ガ浜と鎌倉高校前で東西に分け、
終点のひと駅を足した合計8個、
鎌倉行き編と藤沢行き編の2つを作成。

一駅ごとにちなんだかわりあんを詰めた
天然酵母のミニあんぱんセットを
販売することになった。



たとえば・・・
七里ガ浜駅のあんぱんは、
その美しい砂浜をイメージして
ココナッツミルクあん・・・
鎌倉高校前は青春のイメージだから、
甘酸っぱくほろ苦い檸檬・・・レモンあん、だったり。
鵠沼は・・・
鵠とは 「くぐい」 と読み
やまと言葉の白鳥の意。
なので・・・
シンプルな白あんにすべきか?
練乳あんにすべきか?
残念ながらコスト的に
白小豆というのは厳しいな・・・
などと一つ一つの江ノ電の駅から
そのイメージと想いをめぐらして
現在、変わりあんの選定中なのである。
パンの生地は・・・
たい焼きにも少しブレンドしている
中強力粉のコシ強めの
手打ちうどんなどに向いている
国産小麦を使うことにしている。
昔々、おばあちゃんたちが
縁側ですいとんや手打ちうどんや
麦きりを作っていた頃をイメージされて
作られた国産小麦である。
なので、出来上がったあんぱんは
できるだけ柔らかめでクセがないように
(あんこたちを活かすために)
仕上げたが、
どことなく懐かしいノスタルジックな
素朴さがある。
その表面は
すこしおやきのそれを連想したり・・・
海辺を走る江ノ電だから
生地も塩を効かせて・・・
少しお饅頭のように
味しっかりにしようと思う。
どの海塩にするか
今、考え中。
やっぱり鎌倉の塩がいいかなぁ。
お砂糖は夏の海水浴で日焼けした
子どもたちをイメージして
きび砂糖を使おうと思う。
天然酵母のパンを作る・・・
あんまり久しぶりだから
昨日の夜から緊張していた。
生地がふわふわ過ぎても
箱に入らなくなっちゃうし・・・
あんこたちの個性を活かすために
今回は酵母の香りをプレーンにするために
あこ酵母を使った。
あこ酵母は社長の近藤さんが
ホシノ酵母に長年勤められた後、
「より、粉の個性を最優先に」
をモットーに酵母臭の存在感が前に出ない
オリジナルの酵母を作り上げられ
展開されているブランドだ。
あこ酵母は僕が将来導入したいな、
と憧れている
窯会社、キュウハーンさんから元々紹介された。
キュウハーンさんは
輻射窯というパンの焼成に
すばらしい窯を展開されている会社。
桜島の溶岩を使った
遠赤外線の窯などを作っていらっしゃるところが
九州の会社らしい。
そもそも日本の洋菓子・洋パンというのは
西の文化を伝えた九州なしでは語れないし
お砂糖も南からだから・・・
九州出身の僕が
この仕事に就いているのも
意味があるのだと思っている。
近藤社長は
現在、このあこ酵母の生産と
ご自身のパン販売店、
あこ庵を経営されている。
社長は
50歳半ばから
あこ庵、
つまりパンの小売をはじめられた。
「50半ば過ぎて朝3時・4時から
働く生活に一変して・・・最初は本当に大変でした。
人生の不幸を全部背負ったような気持ちになりました、
当時は。」
年齢を経てからチャレンジすること、
ご苦労されているから、
新規のパン出店希望者の
不安や苦悩も非常によくわかってくださる
やさしい方だ。
僕もたまにお電話すると
お忙しいのにいつも励ましてくださる。
パンの職人志望者が減っている中
職人の意味、
職人の作るパン・・・
伝えなきゃいけないものだと思うから
僕もあこ酵母のいいところを
最大限に引き出せる
パンのレシピを
積極的に開発したい。
たい焼きを焼く日々に忙しい
僕ではあるが
、ちょこちょこと考えてきた。
あこ酵母の天然酵母パンは
近藤社長もおっしゃるように、
毎日食べても食べ飽きないパンであり、
ごはん党のためのパンだ。
僕はかつてパンの仕事をしていて
多分その時期に
一生分とも思えるほどのパンを食べた。
食べまくった。
完全に許容量は超えていた。
それは・・・
きっと僕がもっと歳をとったときに
パンを食べたらきっとこう思うだろうなというような
感覚だろう、
そう思った。
それから、またさらに色々なパンを食べた。
天然酵母のパンも
いっぱい色々。
それぞれにいいところがある。
パンとはコレとソレを比べて
優劣をつけるものとも違うと僕は思う。
僕が最終的にたい焼き屋になったのも
洋菓子だけでなく
パンの現場にいたことが
凄く影響していると思う。
とにかく
みんなに愛されることが一番。
をモットーに、
なみへいベーカリー部
そろそろ始動しなければ、と
やっと重い腰を上げようと
思っていたところだったので
今回の江ノ島でのイベントのお誘い
うれしかったなぁ。
実はこのイベントのお話をご紹介くださったのは
鵠沼海岸の天然かき氷の名店、
埜庵さんの石附さんだ。
埜庵さんとは定休日が同じ月曜日ということで
(7・8月は無休です!みなさん是非行きましょう!すばらしい氷です。)
なかなか伺えないが
伺う度に、貴重なお話と励ましをいただく。
江ノ電各駅停車の旅あんぱんを作っていて
ここに店を構えてできた人のつながり・・・
それにしみじみと感謝していた。
近藤社長・・・
石附さん・・・
そして、
この素敵なあんぱんのカバーデザインの
あったかい感じの
江ノ電を見事に演出してくださった
敬愛すべき常連さん、N嬢の
さっぱりと、しかし力強く
しなやかに励ましてくださった
リズムある彼女の言葉が
あんぱんを丸めている間中
ずっと響いていた。
ありがとう!!
Nさん。
鎌倉・湘南は・・・
人間が自然と有機になる
なにかがあるのです。
海と山と・・・
そして、
そこに住む人たちの
まるで微生物のような
何かが加わって。
東京からたった一時間なのに
東京と絶対的に違う・・・
何かがあります。
そう感じさせる何かを
なみへいという空間が
醸し出すとよいなぁ・・・
たい焼き閑散期ではありますが
夏こそ・・・
こんな具合にお店のことを考えています。
たい焼きを一年のうち・・・
たった40日だけ焼いていない
今の時期、僕にとっては大変貴重な時期で・・・
(でも僕はたい焼きが焼きたくてしょうがないのです!!)
早く焼きたい!焼きたい!再開したい!
一日も早く涼しくなってほしい・・・。
お客様とじっくりコミュニケーションが
とれるから。
比較的静かな夏のなみへいですが
会話となごみがあるので
とてもよい雰囲気です、
自分でいうのもなんですが。
よかったらゆっくり話しましょう!
暑い日々ですが
是非!
鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。
今日は定休日・・・でした。
投稿が遅くなって申し訳ないです。
今日は朝からパン作り。
遅まきながら、
なみへいベーカリー部、
そろそろ始動しようかと思っています。
某企画でありがたいことに
なみへいに声がかかりまして・・・
秋のスイーツフェスティバルに参加することに!
その商品撮影があったのです。
秋味のあんこをつくり、
スペシャルたい焼きで
出店しようかとも思ったのですが
やはり、たい焼きは焼き立てを食べてほしい・・・
ということで色々迷ったのですが
江ノ電さんからみの企画、
ということもありまして・・・
江ノ電全線開通100周年にちなんだ
変わりあんこの
ミニあんぱんの小箱を販売することに。
江ノ電の駅が全部で15コになった記念です。
当初は採算度外視・気前よく、
15個・15種類のかわりあんぱんを
作ろうと思ったのですが・・・
15個あんぱんの入る箱を探したところ
かなりデカい!
それに、
¥500という上代設定がされていて、
納品価格はさらに抑えられているので・・・
さすがに15個ワンセットというのはあきらめて、
江ノ電の駅を、
七里ガ浜と鎌倉高校前で東西に分け、
終点のひと駅を足した合計8個、
鎌倉行き編と藤沢行き編の2つを作成。

一駅ごとにちなんだかわりあんを詰めた
天然酵母のミニあんぱんセットを
販売することになった。



たとえば・・・
七里ガ浜駅のあんぱんは、
その美しい砂浜をイメージして
ココナッツミルクあん・・・
鎌倉高校前は青春のイメージだから、
甘酸っぱくほろ苦い檸檬・・・レモンあん、だったり。
鵠沼は・・・
鵠とは 「くぐい」 と読み
やまと言葉の白鳥の意。
なので・・・
シンプルな白あんにすべきか?
練乳あんにすべきか?
残念ながらコスト的に
白小豆というのは厳しいな・・・
などと一つ一つの江ノ電の駅から
そのイメージと想いをめぐらして
現在、変わりあんの選定中なのである。
パンの生地は・・・
たい焼きにも少しブレンドしている
中強力粉のコシ強めの
手打ちうどんなどに向いている
国産小麦を使うことにしている。
昔々、おばあちゃんたちが
縁側ですいとんや手打ちうどんや
麦きりを作っていた頃をイメージされて
作られた国産小麦である。
なので、出来上がったあんぱんは
できるだけ柔らかめでクセがないように
(あんこたちを活かすために)
仕上げたが、
どことなく懐かしいノスタルジックな
素朴さがある。
その表面は
すこしおやきのそれを連想したり・・・
海辺を走る江ノ電だから
生地も塩を効かせて・・・
少しお饅頭のように
味しっかりにしようと思う。
どの海塩にするか
今、考え中。
やっぱり鎌倉の塩がいいかなぁ。
お砂糖は夏の海水浴で日焼けした
子どもたちをイメージして
きび砂糖を使おうと思う。
天然酵母のパンを作る・・・
あんまり久しぶりだから
昨日の夜から緊張していた。
生地がふわふわ過ぎても
箱に入らなくなっちゃうし・・・
あんこたちの個性を活かすために
今回は酵母の香りをプレーンにするために
あこ酵母を使った。
あこ酵母は社長の近藤さんが
ホシノ酵母に長年勤められた後、
「より、粉の個性を最優先に」
をモットーに酵母臭の存在感が前に出ない
オリジナルの酵母を作り上げられ
展開されているブランドだ。
あこ酵母は僕が将来導入したいな、
と憧れている
窯会社、キュウハーンさんから元々紹介された。
キュウハーンさんは
輻射窯というパンの焼成に
すばらしい窯を展開されている会社。
桜島の溶岩を使った
遠赤外線の窯などを作っていらっしゃるところが
九州の会社らしい。
そもそも日本の洋菓子・洋パンというのは
西の文化を伝えた九州なしでは語れないし
お砂糖も南からだから・・・
九州出身の僕が
この仕事に就いているのも
意味があるのだと思っている。
近藤社長は
現在、このあこ酵母の生産と
ご自身のパン販売店、
あこ庵を経営されている。
社長は
50歳半ばから
あこ庵、
つまりパンの小売をはじめられた。
「50半ば過ぎて朝3時・4時から
働く生活に一変して・・・最初は本当に大変でした。
人生の不幸を全部背負ったような気持ちになりました、
当時は。」
年齢を経てからチャレンジすること、
ご苦労されているから、
新規のパン出店希望者の
不安や苦悩も非常によくわかってくださる
やさしい方だ。
僕もたまにお電話すると
お忙しいのにいつも励ましてくださる。
パンの職人志望者が減っている中
職人の意味、
職人の作るパン・・・
伝えなきゃいけないものだと思うから
僕もあこ酵母のいいところを
最大限に引き出せる
パンのレシピを
積極的に開発したい。
たい焼きを焼く日々に忙しい
僕ではあるが
、ちょこちょこと考えてきた。
あこ酵母の天然酵母パンは
近藤社長もおっしゃるように、
毎日食べても食べ飽きないパンであり、
ごはん党のためのパンだ。
僕はかつてパンの仕事をしていて
多分その時期に
一生分とも思えるほどのパンを食べた。
食べまくった。
完全に許容量は超えていた。
それは・・・
きっと僕がもっと歳をとったときに
パンを食べたらきっとこう思うだろうなというような
感覚だろう、
そう思った。
それから、またさらに色々なパンを食べた。
天然酵母のパンも
いっぱい色々。
それぞれにいいところがある。
パンとはコレとソレを比べて
優劣をつけるものとも違うと僕は思う。
僕が最終的にたい焼き屋になったのも
洋菓子だけでなく
パンの現場にいたことが
凄く影響していると思う。
とにかく
みんなに愛されることが一番。
をモットーに、
なみへいベーカリー部
そろそろ始動しなければ、と
やっと重い腰を上げようと
思っていたところだったので
今回の江ノ島でのイベントのお誘い
うれしかったなぁ。
実はこのイベントのお話をご紹介くださったのは
鵠沼海岸の天然かき氷の名店、
埜庵さんの石附さんだ。
埜庵さんとは定休日が同じ月曜日ということで
(7・8月は無休です!みなさん是非行きましょう!すばらしい氷です。)
なかなか伺えないが
伺う度に、貴重なお話と励ましをいただく。
江ノ電各駅停車の旅あんぱんを作っていて
ここに店を構えてできた人のつながり・・・
それにしみじみと感謝していた。
近藤社長・・・
石附さん・・・
そして、
この素敵なあんぱんのカバーデザインの
あったかい感じの
江ノ電を見事に演出してくださった
敬愛すべき常連さん、N嬢の
さっぱりと、しかし力強く
しなやかに励ましてくださった
リズムある彼女の言葉が
あんぱんを丸めている間中
ずっと響いていた。
ありがとう!!
Nさん。
鎌倉・湘南は・・・
人間が自然と有機になる
なにかがあるのです。
海と山と・・・
そして、
そこに住む人たちの
まるで微生物のような
何かが加わって。
東京からたった一時間なのに
東京と絶対的に違う・・・
何かがあります。
そう感じさせる何かを
なみへいという空間が
醸し出すとよいなぁ・・・
たい焼き閑散期ではありますが
夏こそ・・・
こんな具合にお店のことを考えています。
たい焼きを一年のうち・・・
たった40日だけ焼いていない
今の時期、僕にとっては大変貴重な時期で・・・
(でも僕はたい焼きが焼きたくてしょうがないのです!!)
早く焼きたい!焼きたい!再開したい!
一日も早く涼しくなってほしい・・・。
お客様とじっくりコミュニケーションが
とれるから。
比較的静かな夏のなみへいですが
会話となごみがあるので
とてもよい雰囲気です、
自分でいうのもなんですが。
よかったらゆっくり話しましょう!
暑い日々ですが
是非!
#
by taiyaki-namihei
| 2010-07-26 23:14
| なみへいコラム
|
Comments(0)
明日から営業再開! 鎌倉散歩についての名文。
こんばんは!
鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。
明日から営業再開いたします!
そんなわけで、
今日は朝から買出しに出掛けておりまして・・・
普段、買い物を担当していない僕は
大変要領が悪くて、
ついさっき、帰ってきました。
更新が遅くなり、申し訳ありません!
お休み突入前は
「休みに入ったら、コレをしてアレをして・・・」
と、大変意気込んでおりましたが、
休みに入ってみると、
自分の心身がいかに
「骨休め」が必要か、
と、強く感じたので、
ゆっくり、ひっそり、
過ごした昨日までの4日間でした。
特にたい焼き職人には、
文字通り骨休めが必要なのだと思います。
せめて、もう一人、少し慣れた焼き手がいれば、
一時間に5分とか10分とか交代してもらって、
僕の骨は休まる?かもしれません。
約3キロの鋳型を朝10時の開店から
夕方6時半頃まで
ほぼずっと握り締めながら、
高温の焼き台の前で、
立ちっぱなしているのですから、
我が愛すべき骸骨を思うと、
よくよく冷静に考えてみると、
なんだかとても切なくなったのです。
しかしながら、
家でゴロゴロしていると、
もっと自分の肉体が
惨めに思えてくるので・・・
そんなときは、
ひたすら散歩です。
街を歩いてみると、
全体が骨休めしている・・・
そんな長谷・由比ガ浜の今の風景。
店々のシャッターが閉まる風景は、
まるで今がこの街の正月か盆だよ、
と言っているようです。
そんなのんびり静かな時期でも
この街の人々は、
みんな散歩しています。
僕も、この街に引っ越してから、
確実に散歩しています。
僕が敬愛する
スーパーご近所さん、
コケーシカの沼田元氣さんの
著書”鎌倉スーベニール手帖”の
まえがきより、
彼のすばらしい文章をご紹介したいと思います。
僕は彼の文章の大ファンです。

「この場所を歩くのがホントウに嬉しい」
こんな風なことを
地元の人も観光客も同じように云うのは
鎌倉ならではである。
都心に近いのに別天地である鎌倉は、
気軽に、突然でも、思いつきでも
行き当りばったりで行っても、
どんなに楽しめることか。
旅人がこの場所を歩くのが嬉しいと
云った時の、「この場所」とは
特別珍しい景色の場所でも、
名所や旧跡でもない。
いわば日常という当たり前の場所
にもかゝわらず、小津の映画の
ワンシーンの如き静謐な場所。
それは何気ない街並や横丁、
路地裏、生垣や板塀、海辺の小道、
切通しや電車通り
喫茶店に古本屋と、
どこにでもありそうな懐かしさと
いつか来たことのある切なさと、
も一度来たくなる日常の風景なのである。
誰しも、たまには「遠くに旅に出よう」という時もある。
しかし準備して、計画立てて、よそ行きのかっこをして
出掛けるのは、気が重い。
しかるに鎌倉は
「そうだ鎌倉に行こう」
なんて云わずとも
自然と足が向いてしまうような場所である。
思い立ったら、文庫本一冊かごに入れて、
午后からでも出掛けたくなるところだ。
しかも鎌倉は、小京都などでは決してなく、
その証拠に何よりも開かれた街である。
つまり、ここの住人は
代々何百年も住んだ人たちではなく
近年ここが気に入って移り住んだ人がほとんどで
それゆえ、新しくやってくる人たちを快く受け入れる。
そんな住人たちは、ここに落ち着きたくて
やってきた人たちばかりなので
大々的にリゾート開発したり、
大きなビルを建てようという人はいない
(--と思う。)
だからこそ、地元の人と観光客が同じような視点で、
同じような気持ちで散歩している。
いわば、ここは散歩人たちの都であり、
オアシスである。
ここでは高級な車も、
眺めのよい高層マンションも自慢にならない。
広い庭や敷地を持つより、
鎌倉を我が家、我が庭と思って愛し、
美しい路地路地を散歩する時間を持つ者こそが、
真の贅沢者となる。
観光地をかけ足で廻るのではなく、
のんびり散歩できる人の、なんと憩の富を持つ者か。
このうろこ文様が表紙の
素敵な本、
ページによって紙質が違ったり、
大変凝った本であるので、
是非是非、みなさんにも
紹介したいし、
鎌倉好きの人は手元に置いてもよいと思う。
僕はこの文章を手にしてから
なみへいの目指すべき
お店の風景・・・
とてもはっきりしたように思う。
なんとなく鎌倉に惹かれて、
長谷・由比ガ浜に店を構えた僕だが
この求心力が何なのか、
ここに住む人、愛する人の宝物・・・
それをこのような美しい文章に
書き留めてくださった元氣さん、
本当にありがとうございます。
元氣さんは、喫茶、喫茶店というものを、
熟知されている大御所でいらっしゃるので、
最初は、僕、とても緊張して、
お話しておりました。
(もちろん、いまでも憧れで、大変緊張しております。)
今では、街でお会いしても気さくに
声をかけてくださいます。
また、なみへいのたい焼きも
時折召し上がってくださいます。
元氣さんに限らず、
この地には各方面でご活躍の方が、
つい最近、移り住んで来られている・・・
そんなことが多くて
僕もとても刺激になります。
みなさん共通していらっしゃるのは、
元氣さんのまえがきにあるような、
感性の持ち主でいらっしゃると
僕はそう思います。
散歩を愛する人々のための、
散歩の途中の
愛すべき我がちゃぶ台、
なみへいが目指しているものが
元氣さんの文章で
キラキラと輝いている。
とても意味をもっている。
みんなが大切にしてくれるかな?
今日、買出しという散歩をしながら、
僕はそんなことを考えていました。
僕、緊張しています。
明日・・・
久々ですから。
たい焼き、焼けるかな!?
そんな情けなさを引っさげながら、
さっき、明日の準備をしに、
店に行きました。
そしたらね・・・。
3歳くらいの男の子が
おかあさんの手にしがみついて
店のシャッターの前で
大泣きしていました。
「たいやき~!!ないの~!?」
こんな暑い日に楽しみにしてくれてるんだね。
ありがとう。
たい焼きの夏休みまであと3日。
そんなに量はありませんが
生あんずのあんこ、
お出しできるよう、今努力しています。
ハーコットのあんずあんたい焼きです。
前半戦のフィナーレにふさわしい、
濃厚で、華やかなフルーツあんに仕上がるように・・・
夏休み明けの後半戦は、
秋冬という
まさにたい焼きの旬シーズン!
こちらにむけても
密かに栗の産地に
予約を入れたり、
密かに準備が進んでいます。
ブログを読んでいる読者のみなさまに
ちらっとお知らせしますとね・・・
まず、夏を惜しむように、
マンゴーあん、黒糖の赤ねりあん、
このへんをやりたいですね・・・。
運がよければ、
福島産の黄金桃も
あんこにできるかもしれません。
そして、秋が深まった頃は
栗の渋皮煮を裏ごしした
今出している焼き栗あんよりも
より秋っぽい濃厚な
期間限定の栗味を
考えております。
たい焼きがお休みの間も
色々な手作りの変わりあんで作った
手作りのお菓子を手軽な価格で
ドンドン発表していきたいと思いますので
どうか、今後ともブログチェック、
よろしくお願いします。
材料によっては
一回限りのメニューも多いことと思います。
So, Don't Miss it!
・・・では、
今から明日の新作の製作にかかります・・・。
皆様におかれましては、
おやすみなさい。
それでは!
鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。
明日から営業再開いたします!
そんなわけで、
今日は朝から買出しに出掛けておりまして・・・
普段、買い物を担当していない僕は
大変要領が悪くて、
ついさっき、帰ってきました。
更新が遅くなり、申し訳ありません!
お休み突入前は
「休みに入ったら、コレをしてアレをして・・・」
と、大変意気込んでおりましたが、
休みに入ってみると、
自分の心身がいかに
「骨休め」が必要か、
と、強く感じたので、
ゆっくり、ひっそり、
過ごした昨日までの4日間でした。
特にたい焼き職人には、
文字通り骨休めが必要なのだと思います。
せめて、もう一人、少し慣れた焼き手がいれば、
一時間に5分とか10分とか交代してもらって、
僕の骨は休まる?かもしれません。
約3キロの鋳型を朝10時の開店から
夕方6時半頃まで
ほぼずっと握り締めながら、
高温の焼き台の前で、
立ちっぱなしているのですから、
我が愛すべき骸骨を思うと、
よくよく冷静に考えてみると、
なんだかとても切なくなったのです。
しかしながら、
家でゴロゴロしていると、
もっと自分の肉体が
惨めに思えてくるので・・・
そんなときは、
ひたすら散歩です。
街を歩いてみると、
全体が骨休めしている・・・
そんな長谷・由比ガ浜の今の風景。
店々のシャッターが閉まる風景は、
まるで今がこの街の正月か盆だよ、
と言っているようです。
そんなのんびり静かな時期でも
この街の人々は、
みんな散歩しています。
僕も、この街に引っ越してから、
確実に散歩しています。
僕が敬愛する
スーパーご近所さん、
コケーシカの沼田元氣さんの
著書”鎌倉スーベニール手帖”の
まえがきより、
彼のすばらしい文章をご紹介したいと思います。
僕は彼の文章の大ファンです。

「この場所を歩くのがホントウに嬉しい」
こんな風なことを
地元の人も観光客も同じように云うのは
鎌倉ならではである。
都心に近いのに別天地である鎌倉は、
気軽に、突然でも、思いつきでも
行き当りばったりで行っても、
どんなに楽しめることか。
旅人がこの場所を歩くのが嬉しいと
云った時の、「この場所」とは
特別珍しい景色の場所でも、
名所や旧跡でもない。
いわば日常という当たり前の場所
にもかゝわらず、小津の映画の
ワンシーンの如き静謐な場所。
それは何気ない街並や横丁、
路地裏、生垣や板塀、海辺の小道、
切通しや電車通り
喫茶店に古本屋と、
どこにでもありそうな懐かしさと
いつか来たことのある切なさと、
も一度来たくなる日常の風景なのである。
誰しも、たまには「遠くに旅に出よう」という時もある。
しかし準備して、計画立てて、よそ行きのかっこをして
出掛けるのは、気が重い。
しかるに鎌倉は
「そうだ鎌倉に行こう」
なんて云わずとも
自然と足が向いてしまうような場所である。
思い立ったら、文庫本一冊かごに入れて、
午后からでも出掛けたくなるところだ。
しかも鎌倉は、小京都などでは決してなく、
その証拠に何よりも開かれた街である。
つまり、ここの住人は
代々何百年も住んだ人たちではなく
近年ここが気に入って移り住んだ人がほとんどで
それゆえ、新しくやってくる人たちを快く受け入れる。
そんな住人たちは、ここに落ち着きたくて
やってきた人たちばかりなので
大々的にリゾート開発したり、
大きなビルを建てようという人はいない
(--と思う。)
だからこそ、地元の人と観光客が同じような視点で、
同じような気持ちで散歩している。
いわば、ここは散歩人たちの都であり、
オアシスである。
ここでは高級な車も、
眺めのよい高層マンションも自慢にならない。
広い庭や敷地を持つより、
鎌倉を我が家、我が庭と思って愛し、
美しい路地路地を散歩する時間を持つ者こそが、
真の贅沢者となる。
観光地をかけ足で廻るのではなく、
のんびり散歩できる人の、なんと憩の富を持つ者か。
このうろこ文様が表紙の
素敵な本、
ページによって紙質が違ったり、
大変凝った本であるので、
是非是非、みなさんにも
紹介したいし、
鎌倉好きの人は手元に置いてもよいと思う。
僕はこの文章を手にしてから
なみへいの目指すべき
お店の風景・・・
とてもはっきりしたように思う。
なんとなく鎌倉に惹かれて、
長谷・由比ガ浜に店を構えた僕だが
この求心力が何なのか、
ここに住む人、愛する人の宝物・・・
それをこのような美しい文章に
書き留めてくださった元氣さん、
本当にありがとうございます。
元氣さんは、喫茶、喫茶店というものを、
熟知されている大御所でいらっしゃるので、
最初は、僕、とても緊張して、
お話しておりました。
(もちろん、いまでも憧れで、大変緊張しております。)
今では、街でお会いしても気さくに
声をかけてくださいます。
また、なみへいのたい焼きも
時折召し上がってくださいます。
元氣さんに限らず、
この地には各方面でご活躍の方が、
つい最近、移り住んで来られている・・・
そんなことが多くて
僕もとても刺激になります。
みなさん共通していらっしゃるのは、
元氣さんのまえがきにあるような、
感性の持ち主でいらっしゃると
僕はそう思います。
散歩を愛する人々のための、
散歩の途中の
愛すべき我がちゃぶ台、
なみへいが目指しているものが
元氣さんの文章で
キラキラと輝いている。
とても意味をもっている。
みんなが大切にしてくれるかな?
今日、買出しという散歩をしながら、
僕はそんなことを考えていました。
僕、緊張しています。
明日・・・
久々ですから。
たい焼き、焼けるかな!?
そんな情けなさを引っさげながら、
さっき、明日の準備をしに、
店に行きました。
そしたらね・・・。
3歳くらいの男の子が
おかあさんの手にしがみついて
店のシャッターの前で
大泣きしていました。
「たいやき~!!ないの~!?」
こんな暑い日に楽しみにしてくれてるんだね。
ありがとう。
たい焼きの夏休みまであと3日。
そんなに量はありませんが
生あんずのあんこ、
お出しできるよう、今努力しています。
ハーコットのあんずあんたい焼きです。
前半戦のフィナーレにふさわしい、
濃厚で、華やかなフルーツあんに仕上がるように・・・
夏休み明けの後半戦は、
秋冬という
まさにたい焼きの旬シーズン!
こちらにむけても
密かに栗の産地に
予約を入れたり、
密かに準備が進んでいます。
ブログを読んでいる読者のみなさまに
ちらっとお知らせしますとね・・・
まず、夏を惜しむように、
マンゴーあん、黒糖の赤ねりあん、
このへんをやりたいですね・・・。
運がよければ、
福島産の黄金桃も
あんこにできるかもしれません。
そして、秋が深まった頃は
栗の渋皮煮を裏ごしした
今出している焼き栗あんよりも
より秋っぽい濃厚な
期間限定の栗味を
考えております。
たい焼きがお休みの間も
色々な手作りの変わりあんで作った
手作りのお菓子を手軽な価格で
ドンドン発表していきたいと思いますので
どうか、今後ともブログチェック、
よろしくお願いします。
材料によっては
一回限りのメニューも多いことと思います。
So, Don't Miss it!
・・・では、
今から明日の新作の製作にかかります・・・。
皆様におかれましては、
おやすみなさい。
それでは!
#
by taiyaki-namihei
| 2010-07-16 21:02
| なみへいコラム
|
Comments(0)
明日までお休み。 引き続き、求人。 旅に思うこと。
こんにちは!
鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。
かわりに・・・
17(土)~21(水)は休まず営業、
22日(木)にお休みをいただきます。
次回は9月上旬再開を
予定しております。
昨日の求人急募の件、
数名の方が心配して
連絡を下さり、とりあえず
17~19日はなんとか乗り越えられそうですが、
人手がないと、お店を一時閉店するかどうか、
というところまで考えなければなりません。
それを察してくださった常連さんがいらっしゃいました。
それが本当にうれしかったです。
一丁焼きのたい焼き屋というのは
焼き台という現場から
焼き手が離れることができません。
焼き手が経営者の場合、
人手不足というのは、
本当にくやしいことです。
手があけられる養殖ものの
たい焼き機が出てきて、
それに移行した経営者の気持ちも
よくわかります。
人手不足でメニューを絞らざるを得ない
局面も出てくるかもしれない、
と思うと、大変残念ですが
この求人の問題
何とか前向きに解決したいと思います。
みなさんのお知り合いでも
少しだったら手伝えるかもしれない
という方、いらっしゃいましたら
どうかお話していただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
鎌倉の小学校は今日で給食が終わりだそうです。
もうすぐ夏休みですね。
不景気のあおりを受けて
夏の旅行の予約が、
伸び悩んでいるそうです。
伸び悩んでいる、ということですが、
人々が吟味し始めたのだと
僕は思います。
夏休みに限らず、
日々の休日の過ごし方なども
そうなのでしょうけれども・・・。
以前は、
海外旅行のひとつにでも行かないといけない!
とか、
新車が出たからまぁいいんじゃないの、
と買ったり・・・。
今は、結婚しても結婚式も食事だけだったり、
まして海外に新婚旅行など行かないし・・・
特に買い替えの必要もないのに
簡単に薦められて
新車を買うような状況でもない。
不景気がそうさせているのもあるのだろうが、
不景気が日本人の不必要な部分を
リストラしてくれているのだと思う。
思い込んでいて当たり前だったこと・・・
よくよく考えてみると、
どうしてそんなことになったんだろう、
どうしてそう思い込んでいるんだろう、
そうしなければならぬために、
どれほどの浪費・労力が消耗されていることか、
それと引き換えに失ってしまったものもあるんじゃないか
そう思う。
話は旅に戻るが、
たいした金もなく
貧乏性の僕は、
このようななんとなくの旅をできるような
身分ではなく、大枚をはたいたからには、
もとをとってやろうと必死である。
それは決して
「どこへ行った」
「何を食べた」
などではなく、
自分自身の気づきを得るという
普段の日常では・・・
一区切りないところでは
得られないものを
得てやろうという
まさに投資感覚だ。
ここ数年
僕は東南アジアに出かけている。
東南アジアのリゾートではなく、
活気ある都市だ。
そして、
そこに生活する人々を見ていて
なぜかホッとした。
生活は苦しそうだし
決して豊かではないが
なぜか余裕がある。
そして、思った。
日本人に比べて
人を追い詰める、
特に自分を追い詰める、
ということが
少ないのかな、と。
僕は以前読んだ
よしもとばなな氏の
エッセイ
「人生の旅をゆく」
の一説を思い出した。

私たちの肉体は大昔からそんなに変わっていないし、
そんなにたくさんのことができるわけがない。
それなのにこの時代の日本が人に要求することは、
ほとんど超人になれというようなことばかりなのだ。
たまに海外に行くとほっとする。
日本みたいにわけの分からないがんばり方を要求されないからだ。
イタリアの浜辺で、でっかいおばさんとおじさんが
ビキニみたいのを着て、
肉をはみ出させながら
ゴロゴロ寝ているのをみるとき、何となくホッとする。
日本では、何か重いものがべったりと空気の中にある感じがする。
特に、おじさんと若い女性にその重みはのしかかってきていると思う。
私は、現代の要求に飲み込まれてしまい、
今はもう現実に参加できなくなったり、
とことん体をこわしてしまったり、
人相が悪くなってきりきりしてしまっていて、
もう話もできなくなったような知人がいっぱいいる。
元の彼女たちを返してくれ!と心から思う。
私の頭の中には、
その人たちが元気で生き生きしていた頃の映像がいっぱい詰まっている。
それは何があっても損なわれるべきではないものだった。
みんなかけがえのない才能、
替えられない笑顔、
優しい心を持った普通のお嬢さんたちだったのに。
彼女のエッセイの中でも
あまりに有名な箇所なので
僕が挙げるまでもないのかもしれない。
東南アジアのビッグシティを訪れて思ったのは、
食するということを
オシャレ性よりも
エネルギー、あるいはスタミナの源として
食べるということに
非常に前向きで、真剣そのものの女性が多いということ。
たとえば香港には
レストランのほかに
おしるこ専門店などの甘味屋が
たくさん点在する。
朝昼晩めしと同様、
10時・おさんじに、食べるものを
楽しんでいるし、こだわっている。
もともとアジア人は
欧米人に比べて
胃袋が小さくて
肉食用の胃酸が出ている民族ではないから
小分けに、ある意味一日5食ともいえる
チョコチョコした食べ方のほうが
先祖代々向いているのである。
チョコチョコ食べるのに、
イチイチ全部作るのではなく
気軽に立ち入れる
滋味栄養のあるものを
手頃な値段で提供してくれる
アットホームな外食店を
よく利用している。
それらは、決して
自動販売機のサービスでは
得られない内容の一皿と
笑顔と会話という栄養を与えてくれて
心身ともに
確実に癒されて・・・
癒されて、というより、前向きのパワーというか、
ファイト一発!的なエネルギーを
摂ってやろう!という積極的な
女性の姿に
僕はなぜか、非常に安心して
励まされ、癒されるのであった。
なんとなく、
日本の女性が
子どもを産みづらくなっているのも、
わかるような気がする。
まず外食で
お金を使うということに、
頭を悩ませる状況で
出産するということは、
非常に勇気のいることだと思う。
自分が自炊するよりも
むしろ交換価値があると思えるような
総菜屋や気軽な飲食店があること・・・。
自分が365日あるなか
複数の家族の生活の
面倒を見る上での
心の保険だろう。
日本人女性ほど、
きっちり自炊をする女性もいないと思うが、
それがかえって負担になって、
とりあえず食卓を飾るくらいなら、
僕は、東南アジアのように
主婦が気楽に生活をおくれる
食の環境があればいいな、とおもう。
去年行った台湾やタイでも強くそう思った。
そうだ!
まず、日本の、特に小さな子どもを育てている
女性たちに、おいしくて楽しくて前向きな
食事やお菓子を手頃な価格で
安心して提案したい!!!
そんなことを考えながら
去年の夏休み旅から帰国して
また普段の修行に戻り
漠然と毎日を送っていた僕の目の前に
偶然、舞い込んできた
一枚の貸店舗のチラシ。
お家賃や広さなども気になったが、
「どんなところだろう!?」
住んだことがないのでなんとも言えなかったが、
鎌倉市の中でもこのエリアの
小学校の児童数は
ここ数年増え続けているという
子育てしている人が、わざわざ都内から選んで
この地に転居しているのだ。
実際、えれなの通っている
第一小学校は、一年生が5クラスもあるのだ。
お菓子関係の仕事に就いていなければ、
保父さんになっていただろう、という
子ども好きの僕、ということもあって・・・
よし、この店舗でやってみようか!
と、決心したのだった。
たった1年前にそんなぼーっとした思いを持っていたのに
それがほぼ実現して
まだ完璧なサービスではないのは自覚しているのだが、
確実に、そういった方向性に向かって
それに賛同する人々も集まったり、
反応したりしてくださっているのだから、
とても不思議である。
改装後、どんなメニューになるの?
それは、
はっきり言って人手によって
変わってくるのですが、
できるだけ身体によくって、
おいしくて、そして・・・
日本人女性がとっても大切にしている
オシャレ性・・・
昼下がりのデザートに・・・
癒し、元気付けてくれる
ある意味軽くない軽食。
また、気の利いた逸品を通じて
敷居は高くないものの
実際食べてみて
「 旨いよね!コレ!」
と彼氏やだんな様をうならせる
ヒミツの持ちネタを彼女たちにたくさん、
提供したい。
なにも、疲れた日に
無理して彼メシを作らなくても
よいのだ。
それにしても・・・
もう一度、
香港に出かけたいし、
台湾にも行きたいなぁ。
僕が行った当時、
とにかく金がなかった。
今度香港に行ったら、
今度こそ・・・
ペニンシュラホテルの
栗汁粉を注文したいし・・・
こうやって書き出すと、
僕の未練たちのリスティングが
10ページ以上には及ぶだろうから、
この辺でやめておこう。
長い独り言で失礼しました。
そして、
ごめんなさい、
昨日のブログにコメントいただいていることに
今気づきました。
ありがとうございます。
では、また明日!
鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。
7/12(月)~7/16(金)
臨時休業させていただきます。
かわりに・・・
17(土)~21(水)は休まず営業、
22日(木)にお休みをいただきます。
19日の日曜日で
一時終了です
次回は9月上旬再開を
予定しております。
昨日の求人急募の件、
数名の方が心配して
連絡を下さり、とりあえず
17~19日はなんとか乗り越えられそうですが、
花火大会の日、21日(水)は引き続き募集中です。
人手がないと、お店を一時閉店するかどうか、
というところまで考えなければなりません。
それを察してくださった常連さんがいらっしゃいました。
それが本当にうれしかったです。
一丁焼きのたい焼き屋というのは
焼き台という現場から
焼き手が離れることができません。
焼き手が経営者の場合、
人手不足というのは、
本当にくやしいことです。
手があけられる養殖ものの
たい焼き機が出てきて、
それに移行した経営者の気持ちも
よくわかります。
人手不足でメニューを絞らざるを得ない
局面も出てくるかもしれない、
と思うと、大変残念ですが
この求人の問題
何とか前向きに解決したいと思います。
みなさんのお知り合いでも
少しだったら手伝えるかもしれない
という方、いらっしゃいましたら
どうかお話していただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
鎌倉の小学校は今日で給食が終わりだそうです。
もうすぐ夏休みですね。
不景気のあおりを受けて
夏の旅行の予約が、
伸び悩んでいるそうです。
伸び悩んでいる、ということですが、
人々が吟味し始めたのだと
僕は思います。
夏休みに限らず、
日々の休日の過ごし方なども
そうなのでしょうけれども・・・。
以前は、
海外旅行のひとつにでも行かないといけない!
とか、
新車が出たからまぁいいんじゃないの、
と買ったり・・・。
今は、結婚しても結婚式も食事だけだったり、
まして海外に新婚旅行など行かないし・・・
特に買い替えの必要もないのに
簡単に薦められて
新車を買うような状況でもない。
不景気がそうさせているのもあるのだろうが、
不景気が日本人の不必要な部分を
リストラしてくれているのだと思う。
思い込んでいて当たり前だったこと・・・
よくよく考えてみると、
どうしてそんなことになったんだろう、
どうしてそう思い込んでいるんだろう、
そうしなければならぬために、
どれほどの浪費・労力が消耗されていることか、
それと引き換えに失ってしまったものもあるんじゃないか
そう思う。
話は旅に戻るが、
たいした金もなく
貧乏性の僕は、
このようななんとなくの旅をできるような
身分ではなく、大枚をはたいたからには、
もとをとってやろうと必死である。
それは決して
「どこへ行った」
「何を食べた」
などではなく、
自分自身の気づきを得るという
普段の日常では・・・
一区切りないところでは
得られないものを
得てやろうという
まさに投資感覚だ。
ここ数年
僕は東南アジアに出かけている。
東南アジアのリゾートではなく、
活気ある都市だ。
そして、
そこに生活する人々を見ていて
なぜかホッとした。
生活は苦しそうだし
決して豊かではないが
なぜか余裕がある。
そして、思った。
日本人に比べて
人を追い詰める、
特に自分を追い詰める、
ということが
少ないのかな、と。
僕は以前読んだ
よしもとばなな氏の
エッセイ
「人生の旅をゆく」
の一説を思い出した。

私たちの肉体は大昔からそんなに変わっていないし、
そんなにたくさんのことができるわけがない。
それなのにこの時代の日本が人に要求することは、
ほとんど超人になれというようなことばかりなのだ。
たまに海外に行くとほっとする。
日本みたいにわけの分からないがんばり方を要求されないからだ。
イタリアの浜辺で、でっかいおばさんとおじさんが
ビキニみたいのを着て、
肉をはみ出させながら
ゴロゴロ寝ているのをみるとき、何となくホッとする。
日本では、何か重いものがべったりと空気の中にある感じがする。
特に、おじさんと若い女性にその重みはのしかかってきていると思う。
私は、現代の要求に飲み込まれてしまい、
今はもう現実に参加できなくなったり、
とことん体をこわしてしまったり、
人相が悪くなってきりきりしてしまっていて、
もう話もできなくなったような知人がいっぱいいる。
元の彼女たちを返してくれ!と心から思う。
私の頭の中には、
その人たちが元気で生き生きしていた頃の映像がいっぱい詰まっている。
それは何があっても損なわれるべきではないものだった。
みんなかけがえのない才能、
替えられない笑顔、
優しい心を持った普通のお嬢さんたちだったのに。
彼女のエッセイの中でも
あまりに有名な箇所なので
僕が挙げるまでもないのかもしれない。
東南アジアのビッグシティを訪れて思ったのは、
食するということを
オシャレ性よりも
エネルギー、あるいはスタミナの源として
食べるということに
非常に前向きで、真剣そのものの女性が多いということ。
たとえば香港には
レストランのほかに
おしるこ専門店などの甘味屋が
たくさん点在する。
朝昼晩めしと同様、
10時・おさんじに、食べるものを
楽しんでいるし、こだわっている。
もともとアジア人は
欧米人に比べて
胃袋が小さくて
肉食用の胃酸が出ている民族ではないから
小分けに、ある意味一日5食ともいえる
チョコチョコした食べ方のほうが
先祖代々向いているのである。
チョコチョコ食べるのに、
イチイチ全部作るのではなく
気軽に立ち入れる
滋味栄養のあるものを
手頃な値段で提供してくれる
アットホームな外食店を
よく利用している。
それらは、決して
自動販売機のサービスでは
得られない内容の一皿と
笑顔と会話という栄養を与えてくれて
心身ともに
確実に癒されて・・・
癒されて、というより、前向きのパワーというか、
ファイト一発!的なエネルギーを
摂ってやろう!という積極的な
女性の姿に
僕はなぜか、非常に安心して
励まされ、癒されるのであった。
なんとなく、
日本の女性が
子どもを産みづらくなっているのも、
わかるような気がする。
まず外食で
お金を使うということに、
頭を悩ませる状況で
出産するということは、
非常に勇気のいることだと思う。
自分が自炊するよりも
むしろ交換価値があると思えるような
総菜屋や気軽な飲食店があること・・・。
自分が365日あるなか
複数の家族の生活の
面倒を見る上での
心の保険だろう。
日本人女性ほど、
きっちり自炊をする女性もいないと思うが、
それがかえって負担になって、
とりあえず食卓を飾るくらいなら、
僕は、東南アジアのように
主婦が気楽に生活をおくれる
食の環境があればいいな、とおもう。
去年行った台湾やタイでも強くそう思った。
そうだ!
まず、日本の、特に小さな子どもを育てている
女性たちに、おいしくて楽しくて前向きな
食事やお菓子を手頃な価格で
安心して提案したい!!!
そんなことを考えながら
去年の夏休み旅から帰国して
また普段の修行に戻り
漠然と毎日を送っていた僕の目の前に
偶然、舞い込んできた
一枚の貸店舗のチラシ。
お家賃や広さなども気になったが、
「どんなところだろう!?」
住んだことがないのでなんとも言えなかったが、
鎌倉市の中でもこのエリアの
小学校の児童数は
ここ数年増え続けているという
子育てしている人が、わざわざ都内から選んで
この地に転居しているのだ。
実際、えれなの通っている
第一小学校は、一年生が5クラスもあるのだ。
お菓子関係の仕事に就いていなければ、
保父さんになっていただろう、という
子ども好きの僕、ということもあって・・・
よし、この店舗でやってみようか!
と、決心したのだった。
たった1年前にそんなぼーっとした思いを持っていたのに
それがほぼ実現して
まだ完璧なサービスではないのは自覚しているのだが、
確実に、そういった方向性に向かって
それに賛同する人々も集まったり、
反応したりしてくださっているのだから、
とても不思議である。
改装後、どんなメニューになるの?
それは、
はっきり言って人手によって
変わってくるのですが、
できるだけ身体によくって、
おいしくて、そして・・・
日本人女性がとっても大切にしている
オシャレ性・・・
昼下がりのデザートに・・・
癒し、元気付けてくれる
ある意味軽くない軽食。
また、気の利いた逸品を通じて
敷居は高くないものの
実際食べてみて
「 旨いよね!コレ!」
と彼氏やだんな様をうならせる
ヒミツの持ちネタを彼女たちにたくさん、
提供したい。
なにも、疲れた日に
無理して彼メシを作らなくても
よいのだ。
それにしても・・・
もう一度、
香港に出かけたいし、
台湾にも行きたいなぁ。
僕が行った当時、
とにかく金がなかった。
今度香港に行ったら、
今度こそ・・・
ペニンシュラホテルの
栗汁粉を注文したいし・・・
こうやって書き出すと、
僕の未練たちのリスティングが
10ページ以上には及ぶだろうから、
この辺でやめておこう。
長い独り言で失礼しました。
そして、
ごめんなさい、
昨日のブログにコメントいただいていることに
今気づきました。
ありがとうございます。
では、また明日!
#
by taiyaki-namihei
| 2010-07-15 13:29
| なみへいコラム
|
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