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鎌倉・由比ヶ浜の『みんなの駄菓子屋』なみへい。


by taiyaki-namihei

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本日定休日 オバマ氏抹茶説

おはようございます!

鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。


本日は月曜・定休日です。






週末はAPECと「オバマ氏来るか!?」の影響で、


「電車もバスもストップして、通りも人が歩けなくなるらしい!」


という情報を鎌倉警察署から木曜夜に聞いて、



「あぁ、こんなハイシーズンの週末2日間が・・・」


と直前意気消沈していた僕ですが・・・






当日、ふたを開けてみると、


土曜日は朝からファーストレディーを見るため、

なみへい軒先でたい焼きを食べながら見物される方多数。

各国のVIPマダムがバスの中から

なみへい店内に向かい手を振ってくださいました。




また、昨日はオバマ氏来訪、ということで・・・


さすがに厳重警備!


抹茶アイスと大仏に再会できてよかったよかった!!








あれこれと地元・長谷では、

”オバマ氏の抹茶アイス”に諸説ありまして・・・。


地元の皆様から聞いた話を色々と推測・・・




僕は・・・



オバマ氏は・・・



お母さんとの美しい想い出に再会できてよかったね!





と、オバマ氏の来訪を陰ながら歓迎していた。



というのも、ほんとはね、

鎌倉で抹茶アイスを召し上がったというのは

非常に微妙らしい・・・。




43年前、彼が6歳のときに

鎌倉で抹茶アイスを食べた!


という想い出。


大仏通りの某甘味店では、

「オバマさんが食べた抹茶アイスはこちらです!」

と、堂々と掲げているお店もあるわけですが・・・。



長谷で生まれ育った、

なみへいの常連ミセスによると、


「あの店は最近できたばっかりじゃない!

うちは代々長谷だけど、あの頃は抹茶アイスなんてなかったわよ!

うちなんて、3代続けて長谷幼稚園なんだから!」



と愛する長谷エリアの正しき伝説のために

完全みやげ物化する軒先たちの

商売優先の節操のなさをお嘆きになっていた。




オバマ氏も6歳の頃の記憶ということで、

どうも他の地で食べた抹茶のデザートと混同しているのでは?


という解釈もあるようです。



ちなみに・・・

「いや、きっとアイスじゃなくて、

時代背景的に”宇治氷”を食べたはずだ!!!」


と主張する、かき氷の名店の店主の意見も頷ける。







通りを歩く多くの外国人観光客。


あの子どもたちがいつかVIPになって

鎌倉に戻ってくるかもしれない。


「鎌倉で食べた、抹茶の魚のケーキが忘れられない!」


と、数十年後言われるかもしれない!

と、僕は最近、外国人の家族連れを見ると

抹茶たい焼きをせっせと薦めることにしている。





半分冗談だが、半分真剣な話だ。





一丁焼きで変わりあんを数種類焼くというのは

非常に真剣を使い、大変な仕事。




今出している抹茶・焼き栗・ごまあんは、

それぞれに見合うだけの

主張と役割を担ってくれる、と

いろいろある変わりあんの候補のレシピの中から

悩んだ挙句に厳選し、残したものだ。



出すからには

Big Deal な仕事を!



彼ら変わりあんは ”なみへい親善大使” なのである。





例えば、

焼き栗あんは

なんとなく栗のかけらの入った

お得感もちょっと残しつつ・・・

といういかにも一般受けしそうなよくありがちな

栗あんではない。


たい焼きなのに

まったく裏ごしあんなのである。


それも

手焼きのたい焼きにはタブーな

しっとりとした水分多めの。


最初は相当焼きづらかった。


でも、


僕は観光地に来たから、

なんとなく栗でも食べようか、という方

対象ではなく、


「私、栗大好きなのよ!

有名どころのモンブランは

ほとんどその特徴を熟知しているわ!」



という方が仮にいらしたとして、

素朴な手焼きたい焼き店で

昔ながらのたい焼きの中に

栗あんを見つけたときに

ご満足頂きながら、

どう、引いた部分を感じていただくか?



それは

洋菓子のように

華やか過ぎるものだと


目と舌と経験の肥えたお客様の期待する栗とは

違ってしまうはずだから・・・。





なみへいの変わりあんは

勝負に出なければならないので

それぞれに敢えてそぎ落とした部分があるのだ。


そこが魅力なんだけれどね。

親の僕からすると。



それでいうと、

抹茶あんは抹茶の甘さと

それにバランスをとる程度の程よい苦味と

香りが一番大切であって、


あえて餡子の存在を感じさせないというか・・・


(上等な白あんとは、控える立場のときは、

本当に控えてくれるのです。名脇役!)


だから、不思議と餡子好きな方が

餡子と抹茶という、まったく対極の、

そして究極のオーダーをしてくださるのだから

面白く、そして店主として非常にうれしい。





僕も色々な外国の方、抹茶好きの方に

テイスティングしていただいて

結局、この抹茶あんに落ち着いた。




実際食べ飽きず、毎日のように食べてもいけるし、

偶然食べても非常に思い出深いものとなる・・・



この味の定義を満たすのは

欲張りというものだろうし

商品のクオリティーを一定にするのも

大変だ。



人の味を満足させることは

そこそこできるのだと思う。


僭越な言い方かもしれないけど。


その先の心の味、想い出の味に

しようと思うと、人の好みは千差万別なので

ほんとに大変だ。



しかし、なみへいは

それを手仕事にしたいな、

と思っている店だ。





今6歳の子が、40数年後、VIPになって

再び来店したとして、

僕は70歳前後だ。

きっと現役を引退するかどうか

悩んでいる頃だろう。




僕は思った。


それくらいの歳になった頃に

一人くらいそういった形で

はるばる想い出の味を再訪してくれる

人がいて、その思い出話を聞きながら


「あの頃はよぉ、オープンしたばっかりで・・・

本当に大変だったなぁ。」


などと、つぶやいた後に引退しようと・・・




一連のオバマ氏の騒ぎは大変だったけれども

改めて食べ物の想い出のすごさに

感心し、いい目標ができたと感慨深い週末でした。









週末といえば・・・


この土日、好評だった


Zigさんの奥様、Momiさんの展示会&サンプルセール、

今日が最終日です。

くわしくはこちら


なみへいの常連さんでにぎわった、とのこと。

お子様連れ、お洒落なミセスたちに非常に好評だったようです!


Momiさん、

すごく心配りのあるやさしい大人の女性。

展示会場には

彼女が幼少の頃から大切にしていた

ヴィンテージ化した絵本たちを昨日はご持参くださり、

子どもたちが退屈しないようにと

気遣われていた。






なみへいはお休みですが、

Momiさんは一人でがんばっています!

是非、お立ち寄りください。



今日から明日にかけて、寒くなるようです。

今週も皆様にとって

よい一週間でありますよう!


それでは!!
# by taiyaki-namihei | 2010-11-15 10:48 | なみへいコラム | Comments(0)

Made in 人の魅力

こんばんは!




鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。




APECの影響もさほどなく、

とりあえず無事終わってほっとした今日でした・・。




明日はオバマ大統領が長谷・高徳院の

大仏にいらっしゃるということですが・・・


こちらも混乱と厳しい規制がないことを

祈るばかりです。


さて・・・



昨日ご紹介した

R in my head の展示会に

なみへいの常連さんの

多くの方がいらしてくださったようです。



ほんとうにありがとうございます。




Momiさんも大変喜んでいらっしゃいました。



僕も実はお菓子・パンの仕事に入る以前、


真剣にファッションの仕事に

取り組んでいた時期がありました。




ファッションモデルと平行して

アパレル業界にお世話になっていた

今はとても懐かしい頃が・・・。


特に・・・

僕はヴィンテージや古着など

昔の素材や柄などが大好きで

ヨーロッパの古着屋で

働いていたこともありました。




ヨーロッパ古着にはとてもロマンがありました。

時代を経てはるばる日本にやってきた古着たち・・・



タグを見ると

Made in West Germany なんて

書いてあったりする。


どんな持ち主だったんだろう・・・?

いつ頃の・・?






その昔、

江戸の町では

たいそうな数の古着屋があったそうです、


江戸文化に詳しい大前研一氏によると。



そして、江戸の庶民たちは

そんな古きよき時代の

リサイクルショッッピングを楽しんでいた。



身分と経済力がはっきりと分かれていた当時。


新しい流行の柄の美しい着物をブランニューで

着ることができるのはお金持ちのお嬢様だけ。


そんなお嬢様たちはまだよい状態の着物を

気風よく古着屋に出して

次の方がよりよい状態で

楽しめるようにと、

ラッキーな立場を独り占めするのではなく

古着を通じて文字通り

お裾分けしたいたのだそうです。

江戸っ子らしいご恩送り・・。




新しい持ち主は

着物そのものの魅力もさることながら


「あそこのお嬢さんのものだから・・・」

とラッキーのオーラをいただいていたような・・・




古きよき日本にはなんとも粋な

リサイクル文化が

定着していたころがあるのです。



僕は・・・

こんな風に

人の魅力に惹かれてそれを大切にするところ・・・。


現代の日本も

そんなところに

回帰していってほしいな・・・

そう思っています。




どんな人が作ったお洋服か・・・

どんな人が料理したお食事か・・



どこでだれといっしょに食事をしたのか・・・

どこでだれが大切に着ようと思った服なのか・・・




モノがひと通り豊かになるまで



私たちは素材やブランドを

必死に・・・

追いかけてきたような気がします。



もちろんブランドはひと、

でもあります。




しかし、これまではないくらい・・



カルチャー全般に

人の内面とかその人の詳細とか・・・



いま問われたりするような気がします。




ファッションも食も・・・

きっと音楽も・・




趣味と実用の狭間に

人の魅力というものが大きく問われる・・



というより

私たちは人の魅力が恋しくて


自分の好きな分野を探して

そのなかに

人との関係をこれまでにないくらい・・・


強く求めているのかもしれません。



ファッションデザイナーも

料理人も


内に秘めるものが


とっても必要なんだと思います、今こそ。

そして今から・・・。


だから・・・

もっともっと人に優しくなって・・・

もっともっと人に関心をもって・・・


いいお菓子を作ろう、


と思う。



Momiさんの展示会に

多くのなみへいなじみの方々がお運びくださって

改めて・・・

そんなことを考えた、一日でした。


僕も久々に洋服を探しに

出かけたりしたいなぁ~・・・。




それでは


おやすみなさい・・・
# by taiyaki-namihei | 2010-11-14 01:16 | なみへいコラム | Comments(0)

こんばんは! 僕レコメンドの週末のお知らせ

こんばんは!

鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。



最近はパンの仕込みにおわれ、

中々ブログがゆっくりと書けませんが・・・

なみへいは元気にがんばっています。


今までは僕一人で

こつこつと仕込みをしていましたが、

さすがに最近はパンの仕込み量も

種類も増えたので、

スタッフのZigさん、ひよこちゃん、あっこさんの

個性的な3人に日替わりで手伝ってもらって、

僕もだいぶ楽になりました。



それでも先日までは、僕とZigさんだけだったので、

瞬間的に、



「ピロシキを4つとピザ2種類持ち帰り。


それと別に

たい焼きのごまあんをここで食べて、

抹茶と焼き栗あん2匹ずつ持ち帰り、

あと領収書もお願いします。」



という注文をZigさんが受けながら、

僕が電話予約をたい焼き焼きながら対応し。。。


という、結構なてんやわんやぶりでした。


見るに見かねて、その場に居合わせた

常連のじゅんこさんに臨時で手伝ってもらったり・・・。

(その節はありがとう。)



みなさまのお陰でなみへいは存続しています058.gif




「なみへいさんのスタッフの方って、

みんな個性的ですよね・・・。」


というお声をいただきました。


その通りです。


いろんな経歴の、いろんな人が、

ひとつの店を作り上げる。


ドラマがあります!!






そして、

スタッフの家族にも濃いキャストが揃っています!




以前紹介しましたが、

http://tainamihei.exblog.jp/11474642


なみへいスタッフZigさんの奥様、

Momiさんはファッションデザイナー。

女の子の憧れのブランド、

シャーリーテンプルのチーフデザイナー、

30年のキャリアに昨年終止符を打ち、


”R in my head ”


という世の素敵な女性のためのブランドを



いや、

世の女性が素敵になるためのブランド、

とも言えます・・・



昨年、

単身立ち上げたのです。



 



上品な単色使い中心の・・・

彼女のお洋服や小物は

見ると



「よっしゃ!久々にお洒落しようかなぁ・・・」

とつぶやかせる何か・・・

があります。



忙しい日常を送っているひとこそ、



「そうそう、私・・・ほんとはおしゃれなのよ!!」

と思えるような・・・です。




元来オシャレにポジティブなひとにすぅ~っと

入っていくような・・・



不思議な魅力が


Momiさんのお洋服にはあります。





その彼女がなみへいから徒歩1分、

鎌倉清雅堂さん奥の静かな空間で

11/13(土)~11/15(月)の三日間

2011春夏コレクションと、

特別サンプルセールを開催されます!!



こんばんは! 僕レコメンドの週末のお知らせ_a0145471_2365055.jpg




僕もさっき搬入を手伝ったのですが・・・

大人上品めガーリーなお洋服&ヘッドアクセがたくさん!!


こんばんは! 僕レコメンドの週末のお知らせ_a0145471_0253982.jpg


イタリアのヴィンテージレースや

こだわりサテンなど、

使ってらっしゃる素材が

どれも大切にコツコツ集めていらっしゃるのがわかる。。。





これからの時代、ワードローブの中は

デザインシンプルで、

こういった素敵な素材たちが

ちらっちらっと見える・・・

というのが

本当のおしゃれさん道なのではないでしょうか?



一点ものもたくさんあるみたいです!!



期間中はmomiさん本人がいらっしゃいます!

すごく素敵な方です。




僕は思うのです。

momiさん、

なるべくしてデザイナーになった人だと。



momiさんのお母様、

まだファッションモデルという言葉が

浸透していなかった頃から

ファッションモデルでいらしたそうです。



僕は、最初にその話をZigさんから聞いたとき、


「そんな”リカちゃんファミリー”のような家族が

本当に存在するんだ!!!」


と、鹿児島出身、田舎者の僕は

感心してしまいました。



だって、Zigさんはメジャーミュージシャンを経て

第一線の舞台監督。

そしてその世代で182~3センチの長身で

顔はちょい悪ジローラモ似の

今はやりにちゃんと合わせてきてる。



Zigさんの奥さまは鎌倉育ち、

そのお父さんは文筆家、お母様はファッションモデル・・・


そして、ご本人の職業は

超人気ブランドのデザイナーさんで

人生の大半を青山と原宿で過ごし・・・。





ところが、です。




僕もZig家にお邪魔したのですが

Zig家は今では珍しい3世代同居の

サザエさんのようなアットホームなお宅でした。



Zigさんの奥さんも、そのおばあちゃんも

すごく”いいお母さん”です。でもとっても素敵な。



僕は、こういう・・・

人としてピースフルライフをおくっている人が

一点一点、気持ちと人生のエスプリをこめて

丁寧に作った服やもの・・・



そういうものたちと

日々過ごせたら

とても心地いいよね、

という人が徐々に、

そして確実に増えていくと思うのです。


熟成されたものの味わいを

そばに置いたり身にまとうと

それは大変な癒しになると思うのですが

これからは作り手の人間像そのものが

そこに大きく入ってくると思うのです。



僕は、momiさんの

ストロング・レコメンデーターとして


「この人が作るものだったら」

と、太鼓判を押して

今回の展示会をご紹介したいと思います。


そして、是非、この期間中、

momiさん本人に会いに行きましょう!!!


僕が言うのもなんですが、

めったに会える方ではございませんので!


詳細はこちら。






場所がよくわからないワ!


という方、なみへいへお立ち寄りください。

100歩くらいで到着しますので。
# by taiyaki-namihei | 2010-11-13 00:29 | なみへいコラム | Comments(0)

台風の夜に・・・  各駅停車あんぱん出発!

こんばんは!


今日は台風にも関わらず、

通常通り営業し、今、帰宅しました。





アルバイトのチエちゃんに





「今日は何人くらい来てくれると思う??」


と、

朝一番に聞いてみた。







「5人くらいですかねぇ!?」


暴風雨の中、

歩いて出勤してくれた(ありがとう!)

彼女の率直な答え!




いやぁ、周辺のお店はお休みのところもあったようです。



などと話していると、70歳くらいのおじいさまがご来店。


湘南リビングの最新号をごらんいただいて

はじめてお越しいただいたそうです!


うれしかった!


その後も、ご近所さん、

かねてから手焼きたい焼きに関心があったという

江ノ島の親子さん、



「昔、小田原城にも手焼きのがあってねぇ・・・

まさか、また食べれるとは思わなかった!」


と、言いながら、

熱心に話を聞いてくださった。




パンも、恐る恐る仕込んだ昨夜。


今朝になって、雨風強くなって、

不安だったけれども、無事にみな、

嫁入りしていきました016.gif



ありがとうございます!!



さらに、

「今日は伺えないけど、明日は必ず!」


というお電話もいただき、ずいぶんと励まされました。



台風一過、

江ノ島で開催予定だった江のフェス、

事前の天気予報から、明日はイベントが中止・・・


各駅停車あんぱんも、明日が最終日の予定でした。




この各駅停車あんぱん、ようやく慣れてきたところでしたが・・・


8種類のあんこのあんぱんを15箱、

順番に気をつけながら、ちぎりあんぱんとして

配列していかなくてはなりません。


はじめてこの作業を通常業務終了後に取り組んだのは

9月後半、まだかき氷も出してたなぁ。

シロップ作りながら、あんパン用の変わりあんを作って、

生地を分割して、成型して・・・


お店を出るのは深夜2時頃でした。




で、翌早朝、箱の帯に

N嬢お手製のはんこをひとつひとつ押して。


台風の夜に・・・  各駅停車あんぱん出発!_a0145471_2013029.jpg


パンフレットを折り込んで。


なんとかかんとか、納品の8時半に間に合わせたものでした。

(たまに間に合わず、ピックアップにいらした、
江ノ電のスーツを着たえらい方にお手伝いいただいたりもした・・・。)


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台風の夜に・・・  各駅停車あんぱん出発!_a0145471_2055413.jpg





一箱¥500・・・

ですが、

いろんな意味で、中身がぎっしり詰まっています。


僕の思い出的にも。

(実際、持ったときにずっしりとくるね、と皆さんおっしゃります。)



江ノ島では中止になってしまったけれど・・・



明日、特別に、数量限定、

なみへいで販売します!!


実は、¥500というのはフェスティバル特別価格で

定価は¥700ですが、

明日に限り、

江のフェスと同じ、


一箱¥500で販売します!!




ちなみに、これ、

企画が中止で余ったわけではありません。

パン生地もあんこも、明日のために仕込みました。


数量限定です!

電話予約、大歓迎!



※ひとつお願い。


幅24センチの箱なんです。

なみへいに、ちょうどいい手提げ袋がないので、

みなさんで持ち込んでいただけると幸いです。


今後、定期的に販売する場合は

もちろん専用の袋を用意するつもりです。

今回、臨時なので、ご容赦ください。












いよいよ、

明日で今年の「なみへいアイス」は終了します。



寂しいな・・・



急に寒くなってそして大雨降って・・台風。



せめて明日は小春日和といかなくても

晴れてくれるといいな・・・




今朝のブログにも書いたが・・・

僕はアイスづくりが大好きだ。



それは・・なんと喩えるといいか・・・


いろいろなお菓子をつくるなかでも

非常にムーミンママ的な気分とでもいうか・・

アットホームな気分に浸れるお菓子作りが

アイスだから。



「なみへいアイスはそういうアイスでいこう!」


5月の前の3月や4月、アイスを試作してみて

思ったのだった。



当初はもっとリッチなアイスや

お洒落なアイスもいっぱい考えていた。



しかし・・・

たい焼きメインのたい焼きなみへいで

そういうアイスを販売すること自体、

潔くないというか・・・



なんのためにわざわざ手焼きの

たい焼き屋になったのか、


そして・・・


かえってこれまでの

フランス菓子の勉強やアイス専門店での勉強が

無駄になってしまう、


そう気づいたのだった。



僕が勉強させてもらった洋菓子店も

夏の間、アイスやシャーベットを製造し、

販売していた。


その作業の手伝いもさせてもらった。




また、アイスクリーム専門店の老舗での

アルバイトでは販売を通じて

よく売れるアイスクリームとは、

ということを大変勉強した。




けれど・・・



今、僕がなみへいで出している

なみへいアイスはそれらと違う。


もっとずっと素朴で・・

そしてちょっとアバンギャルドだったりする。



そして家庭的な味わいに

大変こだわってる。



ちょっとアバンギャルドに

寄ってるときがあるとすれば・・・



たとえば・・・

家でお母さんがスーダラ節でも歌って、

ちょっとホロ酔いしてるような・・・


なんかそんな庶民的なワールドだ、

僕のなかでは。




そんな線をイメージしながら

素朴に徹してきたなみへいアイス。




いろいろな職場で

プロの職人さんの間においていただいて

勉強して思ったこと・・・




「このように教えていただいた技術を

きちりと再現するタイプの

プロフェッショナルな職人さんもいる。


でも、自分はそれが向いているタイプとは

お世辞にもいえないし、

僕は何のプロフェショナルだったら

なれる可能性があるのだろうか、

目指してみて現実的だろうか・・・・」



そして、結論は・・・。




人の想いをお菓子にしてみたい。


それも日常的な想い・・・。



食べ物、食べたものは

その人そのもの。



You are what you eat.




コンペのような・・・

競い合っているようなお菓子ばかり食べたら

人と自分を比較することにどうしても忙しくなって

寸評グセのひとになってしまう・・。



息抜きのはずのお菓子なのに・・・





たまにはそういう

とても完成度の高い

よい刺激のお菓子は必要だけれども・・・。


ご褒美ジュエリーならぬ

ご褒美菓子もうれしいんだけどね、



ひとが・・・

ほんとうにががんばったとき

かけて欲しい言葉は・・・



お母さんの


「そう~、あんたがんばったねぇ~」という


しみじみした声だったりする。



いつもの声でいいのだ、

いつもの調子で迎えてくれる

その声で。



いつもの素朴がいつもそこにあること・・・。


これ以上にしあわせってあるでしょうか?



昔は日本の町の商店街ワールドは

そんなもんがてんこ盛りだったようだ。



町全体で子どもたちを育てる雰囲気も

昭和の途中まで残っていて・・。



いいことあったら、

商店街のおじちゃんやおばちゃんに

報告したくなったりしたあの頃・・

というのが。




そんな素朴な日常を取り戻せる

お菓子ワールドこそ今、

すごく必要!!




僕は真剣にそう思ってる。




もっと素朴なスタンスのお店が増えて



もっともっと素朴なお菓子が増えて・・・・



お菓子を通じて

この疲れた感じの日本は

Take it easy!!・・・・へ。




なんというか素朴に

回帰する必要が

あるような気がするんだよね・・・・・。




東南アジアによく旅するが、

売っているお菓子の素朴さに

ほっとする。


経済力のアップにかかわらず

素朴な昔ながらのスタイルを


みんなが

愛している、支持してる・・・

心から。



僕は行ったことがないけれども、

イタリアだってすごく素朴だよ、

とイタリア通の僕の友人たちは言う。



フランスだって、街にあるものが

絞りこまれているらしい・・。

なんでもあり、じゃないという。

選んだあとの美や価値観を

とても大切にしている。





ファッション以上にモードというか

流行りな部分が強い

日本のお菓子の世界。



そんな中でどうやって、

やっていこうか・・・


いろいろ考えて・・・



わかりやすくいうと

町のお菓子屋さん、

業態的には町のベーカリー、かな


それで・・

たい焼き なみへい という屋号で



やっていくことにした。



町のパン屋さん・・・

町のお菓子屋さん・・・


町のなになに屋さんは・・・

とりあえず、



みんなが自分ンちにいるような気分を

一番大切にするべきかな・・・

と僕は思っていて・・・・



町の人はある意味み~んな

マイファミリーだから・・・


お金持ちの品のいいおばあちゃんも

ひとり暮らしでがんばってるおじいちゃんも

大変だけどお母さんだけで子育てしてる親子も・・・


みんなそこに居て心地いいこと、

みんながほっとする準マイダイニング的な

お味を提供すること・・・。


どっかにご馳走を食べに行く感覚で

お客様はこられるわけではないから



家庭料理的なものを

あるいはプロのわざでも

超素朴に見えるものに終始するわけだから・・・


それもみんなが納得できる範囲に

うまーくアピールして

商品化するわけだから



僕が一番修業のなかで

やってこなかったこと、とも言える。

たい焼き修業を除けば。




かつて僕のように修業した人からみると


全部レシピを白紙にもどして

修業したのと同じ安全策をとらず、

素人くさい、とばかにされるリスクを負う、

というのは考えがたいことだろう。


高そうに見えるものを作らないのは

馬鹿なんじゃないか、


そう思われるかもしれない。


でも・・・

きっとその考えは

もう少し前の時代のことで・・・



今、私たち日本人はほんとうに幸せで、

いろいろなものが選べるうえで



もうそろそろ

最高に贅沢な・・・


あったかい食べ物を

探して止まないん時代に

来ているんじゃないか

と思う。



生物学者の福岡伸一先生が

何かに書いていた。


「人類の歴史の3分の2が飢えとの戦いでしたから・・・」

と。


とりあえず今、

その飢えから開放されて・・・



食に関して

関心高い日本。


あったかい食べ物・・・




そこから


かならず食の問題の解決へつながるはずだし



世界中の人が

日本のカルチャー見守る中、


あたたかさを大切にした日本のスタンス・・・

とても大切、なはずだ。



そんな日本、首都圏でそして古都鎌倉で

2010年に・・・

それは

たい焼き生誕2世紀目に突入した今年なのだが、



そんな想いとともに

手焼きのたい焼き屋を

開店した僕。


今年ももうあと2ヶ月で

終わりとなるが


強制退職の話や超円高など

景気環境は厳しくなる一方だが


婚活・・という言葉は今年後半に入っても

勢いを失っていない。



男は末期に・・・

あったかいご飯を食べたい・・と

思うからきっと婚活をするんじゃないか・・・

なんて僕、

真剣に思っている。



人の幸せな最期ってなんだろう・・

若い僕だって考える。

そして、それに関わる仕事を選んだつもりだし、

そういう思いで毎日仕事させていただいて

今日のような台風の日でも

ほっとするね、といいながら

来てくれたお客さんがいる・・・


死ぬほど幸せとはこのことかもしれないね、

たとえ数字に反映していない日であっても・・・。


今日来てくれたお客様

ほんとうにありがとうございました。









また明日!!
# by taiyaki-namihei | 2010-10-30 20:19 | なみへいコラム | Comments(0)

定休日・・・でした。 一口への想い。

おはようございます!

鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。




「今日は祝日の振り替えでお休みです!」



という旨のブログを書くつもりでおったのですが・・・



今後の予定を考え、

諸発注を済ませて、

仕込みをして夜になり、

気づいたら眠っておりました・・・


ブログチェックしてくださった方、ごめんなさい008.gif




なんで、休日に

発注や問い合わせに

忙しかったかというと・・・



実りの秋、

国内の新麦の収穫状況を

調べていたのです。





昨年の国産小麦があまりに不作で

使いたくても使えない品種が多く、




「来期の収穫まで待ってください・・・」




と、言われていた。


粉の品種を変更を余儀なくし、

レシピを組みなおし、


開店当初より始動予定だった

ベーカリー部も夏からはじめた。



そして気になる

この秋の収穫状況ですが・・・




やはり、今期も厳しい007.gif



というのが結論のようです。




夏があまりに厳しすぎました。

特に北海道にとって。


ということで、


また一からレシピの組直しを行い、

粉の発注をしていた昨日でした。




そして、粉の業者さんがおっしゃってました。


「春収穫分も相当厳しそうですよ・・・」 

と。




つくづく思いました。

国内の農家さんも大変な中

作付けしていらっしゃるので、


「国産小麦は安定供給が難しい」


高温多湿の小麦には酷な環境で

それでも小麦を作ってくださって

すばらしい小麦を用意してくださる

農家があること。




僕はこの際だから

これまでのレシピを

すべて無しにして

今作られている

よいと思われる粉たちのために

新しいレシピ作りをしている。







安定供給・・・



僕も母の実家が農業をしていたこともあって、


自然の中で生きて、

その恵みを享受することのありがたさ、


厳しさを見てきました。


(ちなみに、なみへいは良質の外麦も使っています。

まだまだ研究中ですが、奥が深いです。)



”Patis”は、”粉”という意味。


パティシエは、”粉を操る人”


僕は、まだまだ”操る”なんてできませんが

毎日の仕込みも、材料と向き合って決めています。



例えば、たい焼きの生地は

小麦粉と水と重曹だけでできています。


基本的に計量していません。

自分の手の感覚で調整しています。

文字通り手作業です。




レシピはありませんし、

レシピに頼れないところが

伝統的な職人の作るお菓子、

といわれる由縁なのだと思います。




たい焼き職人をいつまで続けられるのですか?



そう聞かれたら、



”手の感覚が現役な限り”


僕はそう答えるでしょう。




粉の品種にあまりこだわりすぎず、

手に入るものでいい粉を選んでいます。



試作に忙しいのですが、

おかず系にはむぎゅっとしたものを、

お菓子系には香りのいいものを。



正直、複数の粉を使うのは

大変だしコストもかかります。



ベーカリーの経営者としては

効率的じゃなく、優秀じゃない、

ということになるのでしょう。


お店の経営者というより、

家庭のお母さんに近いね、

と言われてしまうことでしょうね。




しかしです。


上にも書いたとおり

本来、プロというのは

もっと操れる人でないと

いけないのだ、ということを

小麦の調達を通じて

実感しました。


今は需要が主体になって

農作物も畜産物も生産されているけど

本来、プロの食の職人は

自然の恵みのプレゼンテーションの担い手になって

あるべき自然の恵みを、

うまく使いこなして伝える・・・



つまり、レシピどおりの食材を調達、調理し

それを提供する職人を増やすのではなく

無理ない自然の恵みを

その時々に工夫して使いこなせるかどうか。





材料のブランドや製造の効率性よりも・・・


総合的にお客様に喜んでほしい


お客様に食感や香りを楽しんでもらうことを

もっと大切にしています。



なみへいのご近所さん・・・

やっと離乳食を卒業して

ママと同じものを食べはじめた子、


食べ盛りの坊主頭、


「あまり量はいただけないんだけれど・・・」

と、丁寧な前置きをくださり、

小食を楽しんでいらっしゃる世代のご夫人。



いづれのお客様にしても

その最初の一口・・・


One Bite (ひと噛み)


なみへいにとって緊張の一瞬。

そこに、ブランドも小麦の薀蓄もなにもない。


あるのは、ギリギリまで努力して作り上げたか、

真心がこもっているか。



今の時代、

材料や製法で、

いくらでもラクはできる。



作り手が、日々、どう選び、

提供していくか。


食に携わる責任を

重く、大切に受け止めている。




ということで・・・

今からピロシキのたまねぎを刻んで

お肉を炒めて!


フードプロセッサーも使わない、

なんとも手作りなメニューたちです。


たまねぎに涙を流し、

蛇口をひねると水が出ることに感謝して!


今日も作るのです!



それでは!
# by taiyaki-namihei | 2010-10-13 08:24 | なみへいコラム | Comments(0)

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