あったかいたい焼きを あなたに。


by taiyaki-namihei

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僕がきっと・・・ずっとずっと覚えている声。

昨日11日、僕は久々に上京しました。

お世話になった浪花家総本店3代目、

神戸守一氏の通夜に参列してまいりました。


お亡くなりになったその日、

先輩から連絡をいただき、

亡くなったことはわかっていました。

そのつもりでした。



そして、一般紙などに報道されて、

少し実感を持ちました。



しかし・・・

通夜に参列するまで、

絶対に、あのもう一度


「いらっしゃい!!」


という、麻布十番商店街中に響くような

大きな声が聞こえるんじゃないか、と

思っている僕がいました。




人の・・・その人の声が

二度と聞けないというのは、こんなにつらいのですね。



おやじさんは、もう高齢だったから、

よく同じことを何度も何度も話していた。

今言ったばかりのこと。


その日が懐かしい。



「おやじさん、その話を聞かせてくださいよ。何度も何度も・・・。」


ご霊前で僕に語りかけてくれたことを思い出して、

ほぼ無意識に心の中で何度もそう言っていた。





声の大きい人でした。


「お前、声でけえなぁ!!」


そう言って、僕のことをかわいがってくれました。




退職する日に、直筆をいただいた。



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「小さい頃、夏休みに鎌倉のサナトリウムで過ごしたなぁ。

いいところだよ、鎌倉は。」


そう言いながら、筆をとってらっしゃる姿を

今でも覚えている。


a0145471_859184.jpg



参列者に配られた絵葉書。

この絵葉書のように、お月様にちょこんと腰掛けて、

あのくしゃくしゃ笑顔で、私たちのことを、見守ってくれることでしょう。


古きよき人情の日本を愛し、

生涯少年のように無邪気で、

こどもの日に逝ったおやじさん。


私たちがあったかいたい焼きを通じて、

こどもの頃の心を持ち続けることが出来ますように。


ありがとう。おやじさん。
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# by taiyaki-namihei | 2010-05-12 09:07 | なみへいコラム | Comments(0)

今日・明日お休みです。2週間を終えて。

おはようございます!

鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。

今日・月曜日は定休日、

そして、明日5/11・火曜日は大変申し訳ありませんが

臨時休業とさせていただきます。


GWをはさんで丸2週間、営業させていただきました!!!


久々の休日。


2週間、忙しくもすごく楽しかった!!


デビューしたなみへいアイスと

駄菓子屋和風焼きそばも

お客様にかわいがっていただき、

うれしい限りです。


駄菓子屋のメニューは、

駄菓子屋おやじ店主の僕にとって、

わが子のような存在です。


うちの子たちの魅力は、

”すれてない素朴さ”です。


出す前はいつも、

この素顔の素朴さ、

今の時代にわかってもらえるのだろうか・・・

弱気です。



半年前まで、鎌倉に知り合いもいませんでしたし、

自分で自分に”大丈夫だよ。”と言っていました。



この5/1から新しいメニューたちを出していますが、

GWのピーク時以外は、

いつも常連さんが入れかわり立ちかわり、

のぞきに来てくれて、

アイスおいしいよ、焼きそばおいしいよ、


と激励してくれて・・・


僕に・・・とても感動的な2週間でした。



明らかに半年前と違う!

鎌倉に沢山友達が出来た!


半年前よりも・・・

鎌倉・長谷・由比ガ浜、いいところだ!!大好きだ!!

ともっともっと大きな声で叫びたい僕だ。


この2週間のお客様とのふれあいで、

なみへいがいただいたものは計り知れません。


焼きそば・・・出してよかったと思う。

僕は人とご飯をたべるのが大好きな人間だから。

人がご飯を食べてる姿がすきだから。


アイス・・・とても気に入っている。

新鮮なものを食べるのはとても大切なこと。




人には・・・

”一休み”の素敵な理由が必要だと思う。


例えば・・・

夕涼み。

この素敵な季節の言葉のもと、

シンプルな銀の器で

素朴なアイスクリームを

夕風とともにいただく。


例えばそれが女性なら、

みんな少しずつセクシーに、


子どもなら、かわいく無邪気に。


男性はもちろん男前に。


なみへいで、お出ししているメニューたちが、

素朴なわけはここだ。

それを召し上がっている人があくまでも主役だから。


人がそこにいて、何かを食べている・・・


その姿の美しさ。


存在感のすごさ。


それを何気なく見つめていること・・・


その私たちの幸せ。



なみへいの看板は・・・

変な言い方だけど・・・

一丁焼きのたい焼きでもなく、

〇〇を使った〇〇アイスでもない。


みんながなみへいの軒先で

おいしそうに立ち食いしてる姿や

おいしい、とおしゃべりしてる・・・

その、人の姿・・・なのです。


食べること、食べる姿、

とても大切にしたいと思う。


みなさんが、おいしいと言いながら召し上がる姿、

僕の一番のご馳走です。


格好客の方も、多くの方が礼儀正しく、

「おいしかったよ」と、

一声かけてから店を出られました。




僕こそ・・・ご馳走様でした、

のこの2週間。


またこの連休が明けたら

心を込めたたい焼きと、大盛りの焼きそばと、

新鮮一杯のアイスでみなさまをお迎えいたします。

どうぞ、よろしくお願いします。
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# by taiyaki-namihei | 2010-05-10 08:03 | なみへいコラム | Comments(0)

4/24のメニュー 昨日の秘密あんの答え。

おはようございます。


鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。



今日も、たい焼き・量りあんともに4種、ご用意しております。

(つぶし¥150・黒ゴマ¥170・抹茶・焼き栗¥200)


昨日、限定で販売した内緒のかわりあん、好評のうちに終了いたしました。


答えは・・・遅れ馳せ柚子、でした。


ここ数週間の寒さにちなんで。

この時期の柚子の皮は甘みと苦味が

フルブルーム・フルボディーです。

栗や柚子などの素材は収穫時期によって、

味わい方がまったく違うのですよ。



例えば、栗の場合、初秋のものは、

甘露煮に向いています。

晩秋のものは、渋皮煮に向いています。

季節の終わりのものは、

上品・さっぱりとは違った、

ガツンとした力強い味の魅力があります。

イタリアンでいう、オリーブオイルもそうですが。





昨日、限定ながら常連さんが

店頭まで内緒あんを買いに来てくださいました。



そして、ゆずあん最後の一匹は、

僕の小さくて頼れる友達、

Kのすけ(3年生)が買ってくれました。


(彼については21日のブログでも書いてますよ。)


Kのすけは、友達2人を連れてきてくれた。

それも、同級生でなく、6年生と中1だ。

さすが、Kのすけ。



彼はさくら餡がすごく気に入っていたから、


「おじさん、さくらあんください!」


「終わっちゃったよ!来年また出すから!」


「そーなんだ。じゃあ、来年はお金を貯めて3匹食べる!」


ということで、目ざとく

”今日の秘密あん ゆず ¥150”

という文字を見つけ、


「おじさん、これなんて読むの?」

「ヒ・ミ・ツだよ。」

「じゃあ、俺、ヒミツあん!」

といって、ゆずたい焼きを頼んでくれた。


Kのすけは、実に社交的なヤツで、

気持ちよく、

そして、自分の意見をはっきり言うのがいいところ。


「おじさん、おいしいよ!

でも、最後はニガイね。」



僕はニヤっと笑って、内心すごくうれしかった。



この嫌味のなくなった熟した苦味、

これを味わってほしくって・・・


もう一日、日が温かくなる直前に・・・・

寒くてしんみりした日があったら、

その日にひっそり出そう。

もしそういう日が来なければ、自宅用に置いておこう、


と、今週前半、わずかな量だけ用意したのだった。




ゆずは苦味・・・である、枕草子風にいうと。



大分には、柚子の白いワタの部分を煮詰めてつくった

マニアックなお茶うけ菓子があるくらいだ。


これは味覚五味のうち、一番最後に覚えて、

大人になるための味。


10歳から12歳に人は苦味に目覚め始めるという。

8歳のKのすけに食われたこのゆずのたい焼き。

一期一会の役目を果たしてくれたと思う。



今の時代、大人も子どもも、


好きなときに、好きなものを、好きなだけ

食べられる時代。



それはとても幸せなことだが、

味覚を狭めている最大の原因でもあると思う。



Kのすけは、、無類の付き合いのいいやつだ。

その付き合いのよさで、

ゆずあんを買ってくれたのかもしれない。


そして、確実に・・・

味覚の幅とその人柄の幅の肥やしにしてくれたな・・・。


そう思うと、

”たい焼き屋のおじさん”

になってよかったな、と、


店を片付けながら思った。
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# by taiyaki-namihei | 2010-04-24 08:57 | なみへいコラム | Comments(0)

4/22のメニュー Hanakoみてください。

おはようございます。


鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。



今日からは、たい焼き・量りあんともに4種、ご用意しております。

(つぶし・抹茶・焼き栗・黒ゴマ)



今日発売のHanakoは鎌倉特集!

なみへいも”長谷寺門前散歩”ということで掲載いただいております。

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古都・鎌倉って不思議な町で、

気づけば新しいお店がたくさん出来てるんです。


新しいお店・・・なんだけれども、

なんか懐かしい・・・

そんなNEW OPENな店が多いんです。


なみへいもカテゴリー的にそうかもしれませんね。


店主それぞれの視線で見た懐かしさだから、

おもしろいです。


Hanakoは毎年、

GW前のこの時期に鎌倉特集が発売されるようで、

初夏の鎌倉散歩の友、となっているようだ。


さらに、シーズンを越えて、

バックナンバーとしてもコンスタントに

売り上げをキープしているのであろう。


なみへいの前を通る観光客も

昨年、その前のHanakoを見ながら

歩いている方を見かける。


ずいぶん鎌倉に貢献している雑誌だと思う。


そして、Hanakoのようなアップデートな

雑誌が最新の鎌倉情報を取り上げることに

大変意味があるのだ。


古都なのに、町の、

特にお店の移り変わりが激しいから。


わが、長谷由比ガ浜商店街も名だたる老舗、


例えば、どら焼きのするがやさん、

長谷の交差点の和菓子屋、えびす屋さん、


なみへいのお隣さんは・・・

かの、夏目雅子さんがデビューされる前、

”小さな可憐な花”でいらっしゃった時代から

通われ、後の夫・伊集院静氏とデートなさった、

という小花寿司さん。


僕がいつも油引きを買う金物屋の、

みつはし商店じは歴史を感じるし


かと思うと、おしゃれなイタリア食材店や器屋さん、

鎌倉の竹炭専門店など、この1年、いや、半年だけ見ても、

前のそれとはまったく違う町並みだ。


そして、1年後は、また違う店も出ていることだろう、と確信している。

長谷・由比ガ浜エリアは鎌倉の中でも特に活発で盛り上がっている。


「鎌倉は何度も行ってるわ」


という方でも新たな発見があるだろう。

初夏の散歩に、ぜひ鎌倉へ。
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# by taiyaki-namihei | 2010-04-22 09:09 | なみへいコラム | Comments(0)

なみへいにとって一番大切なもの

おはようございます。


鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。



今日からは、たい焼き・量りあんともに4種、ご用意しております。

(つぶし・抹茶・焼き栗・黒ゴマ)


さくらあんのご愛顧、ありがとうございました。

また来年の春も販売したいと思います。


本当にありがたいことに、昨日のブログで

”さくらあん今日まで”と書いたところ、

お電話いただきまして、

「どうしても今日いけないから、明日取りに行きます!」

という方が、数名いらっしゃいました。

その方々の分も含め、

本日、20匹分だけさくらあんをご用意しました。

この20匹でほんとに最後。



特に男性の方々には

たくさん召し上がっていただいたように思います。

ありがとうございました。




鎌倉の右も左もわからないまま、

それでも鎌倉に店を出したい、と思い続け、

幸運にも最高の場所にご縁があり、

何とかこの元旦に開店できた。


そして、

たった3ヶ月でずいぶん多くの鎌倉の友人ができた。

特に得がたい僕の誇るべき友人たち、


それは、長谷・由比ガ浜の生き生きとした子どもたちだ。



店の前を通るたびに

「たい焼き屋のおじさ~ん!ただいま!!」

と挨拶してくれる坊主頭の3年生、Kのすけくん。


僕は、彼によって生まれて初めて

おじさんと呼ばれることになったが、

こいつに呼ばれるのなら本望かな、とも思えるナイスガイだ。

彼は、ご両親にも友達にも、


「たい焼きのおじさんは俺の友達だよ!」


といってくれているらしい。



女の子のお友達もいるんです。


学校帰りに必ずよってくれる、2年生のAちゃん。

おでこを出して、高めの位置に髪を結わえた

利発そうな美人ちゃんだ。


1年生の頃は「おかえり!」と、、

ちょっとおしゃべりするだけだったが、

2年生になって、焼き台のすぐ近くまで来て、

学校でコマが流行っていることや

クラスの友達のことを話してくれるようになった。



昔の子が、紙芝居屋のおじさんに気を遣ったように、



「今度買いに来るからね!」

「明日のおやつにおかあさんと来るからね」



子どもたちは、おしゃべりだけして帰ることを気にして、

僕を安心させようとしてくれる。



彼らなりにしがないたい焼き屋の売り上げを

気にしてくれているようで、大変かたじけない。


実際、彼らは休みの日に親御さんやおばぁちゃまと来て、

たい焼きを買ってくれてなみへいを下支えしてくれる

ありがたいお客様だが、

それ以上に僕の精神的な支えになっている。



彼らと話していると、

なんとも言えないパワーがみなぎるのである。



そんなことを想いながら

新学期を向かえた彼らとともに過ごしている僕。




そんな僕が最近、

毎朝楽しみにしていることがある。


それは、日経新聞朝刊の裏表紙

”私の履歴書”コーナーを読むこと。


今月は往年の大女優、

有馬稲子さんが執筆されている。


昨日の彼女の『大女優』という記事を読んだ。


なんと言うか、

非常に大切なものを教わった気がする。


有馬さんはイギリスのシェイクスピア女優、

ジュディ・デンチさんを尊敬されている。


”恋におちたシェイクスピア”で

日本でも有名になった女優さんで

お名前の前に”Dame”という

淑女にだけ与えられる称号をお持ちの、

世界でも稀有な「ホンモノの女優」さん、と紹介なさっている。



あるときジュディさんに聞かれたそうだ。

「役者にとって一番大切なことは?」



「エナジー。

一にも二にもエナジー。」





有馬さん自身もこうおっしゃっている。


「女優に大事なものは演技力より、せりふより、美貌より、存在感。」




この記事を読んだとき、

なみへいを支えてくれている小さな親衛隊たちが

日々、何を与えていてくれるか、

はっきり言葉化されたものを見つけて嬉しかった。





日々彼らを見てて思う。


人はみな、生まれたとき大変な存在感を、

エナジーを持っているのだ、と。

成長して、世間でうまくやり過ごすために

なにかとこの存在感を交換して生きていくんだけど・・・


多分、今のこの時代に一番必要なのは、

エナジーなのだと思う。存在感なんだと思う。

もちろん、ビジネスにおいても!!!


ビジネス初心者の不安な僕がちょっと自信を持てるとき。


「この店には気を感じるよ。エネルギーがあるね。」

と経験ある諸先輩方にお言葉をいただいたとき。


今流行っている店はすべて存在感のある店だと思う。


他にない店、そこにそれを買いに行かなくてはいけない!


買わない理由がない!


ビジネスマーケティング戦略でそれを”強み”と言うそうだ。


ジュディさんの言葉はこう続く。


「・・・それと観察。ただし、機械的に見るのではなく人間の目で観察すること。」



きっと今は行き着くところまで便利になったのだろう。

だから、人間の魅力であり、存在感であり、

それを人の目で見て感じたこと。

これが印象的であること。


すなわち、ビジネスの一番必須なことなのだろう。

身近にそういったエナジーをもらえるのは、

この場所で店を出した特権だと思う。


”東京ほど一丁焼きは知られてないから、

鎌倉で商売するのは大変でしょう?”


そう言われたりしますが、この鎌倉・由比ガ浜は

人の魅力で溢れています。



もともと僕は天然もの・一丁焼きのプレミアムに頼って営業しよう、

などと甘い考えで独立を計画したわけではなく、

若造は若造なりに自分のもてる人間力とはなんだろう・・・

と思って・・・

人通りや市場規模なども大切かもしれないが、

自分の直感で”人間力のつながり”を求めて、

この地に出店した。






なみへいに来ている子どもたちを見ていると

子どもの少なくなった日本って問題が多いなぁ、

せりふや演技力はあっても・・・



つまり、産業界の技術力や

それなりの対外的な見せ方はあっても

この先、どんどん自分の存在感に自信が持てない

人間の集合体になって行くのかと思うと深刻ですね。


もしかしたら、昔の紙芝居屋のおじさんは、

存在感の塊だったのかもしれない。


人間の目で観察することはなにか、

をひたすら教えていたのかもしれない。


今の時代、紙芝居屋で食べていくことは難しいだろう。



たい焼き屋の経営もいろんな意味で大変だが、

人に自分の大切さ、自分の存在のすごさを

日々の中でとり戻すひと時をもってほしいと思う。



読みづらい文章になって申し訳ない。




だから、僕は今日もそんなことを考えながら、

でも確信をもって、なみへいというお店を営業しているのです。
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# by taiyaki-namihei | 2010-04-21 09:20 | なみへいコラム | Comments(0)

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