なみへいにとって一番大切なもの
おはようございます。
鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。
今日からは、たい焼き・量りあんともに4種、ご用意しております。
(つぶし・抹茶・焼き栗・黒ゴマ)
さくらあんのご愛顧、ありがとうございました。
また来年の春も販売したいと思います。
本当にありがたいことに、昨日のブログで
”さくらあん今日まで”と書いたところ、
お電話いただきまして、
「どうしても今日いけないから、明日取りに行きます!」
という方が、数名いらっしゃいました。
その方々の分も含め、
本日、20匹分だけさくらあんをご用意しました。
この20匹でほんとに最後。
特に男性の方々には
たくさん召し上がっていただいたように思います。
ありがとうございました。
鎌倉の右も左もわからないまま、
それでも鎌倉に店を出したい、と思い続け、
幸運にも最高の場所にご縁があり、
何とかこの元旦に開店できた。
そして、
たった3ヶ月でずいぶん多くの鎌倉の友人ができた。
特に得がたい僕の誇るべき友人たち、
それは、長谷・由比ガ浜の生き生きとした子どもたちだ。
店の前を通るたびに
「たい焼き屋のおじさ~ん!ただいま!!」
と挨拶してくれる坊主頭の3年生、Kのすけくん。
僕は、彼によって生まれて初めて
おじさんと呼ばれることになったが、
こいつに呼ばれるのなら本望かな、とも思えるナイスガイだ。
彼は、ご両親にも友達にも、
「たい焼きのおじさんは俺の友達だよ!」
といってくれているらしい。
女の子のお友達もいるんです。
学校帰りに必ずよってくれる、2年生のAちゃん。
おでこを出して、高めの位置に髪を結わえた
利発そうな美人ちゃんだ。
1年生の頃は「おかえり!」と、、
ちょっとおしゃべりするだけだったが、
2年生になって、焼き台のすぐ近くまで来て、
学校でコマが流行っていることや
クラスの友達のことを話してくれるようになった。
昔の子が、紙芝居屋のおじさんに気を遣ったように、
「今度買いに来るからね!」
「明日のおやつにおかあさんと来るからね」
子どもたちは、おしゃべりだけして帰ることを気にして、
僕を安心させようとしてくれる。
彼らなりにしがないたい焼き屋の売り上げを
気にしてくれているようで、大変かたじけない。
実際、彼らは休みの日に親御さんやおばぁちゃまと来て、
たい焼きを買ってくれてなみへいを下支えしてくれる
ありがたいお客様だが、
それ以上に僕の精神的な支えになっている。
彼らと話していると、
なんとも言えないパワーがみなぎるのである。
そんなことを想いながら
新学期を向かえた彼らとともに過ごしている僕。
そんな僕が最近、
毎朝楽しみにしていることがある。
それは、日経新聞朝刊の裏表紙
”私の履歴書”コーナーを読むこと。
今月は往年の大女優、
有馬稲子さんが執筆されている。
昨日の彼女の『大女優』という記事を読んだ。
なんと言うか、
非常に大切なものを教わった気がする。
有馬さんはイギリスのシェイクスピア女優、
ジュディ・デンチさんを尊敬されている。
”恋におちたシェイクスピア”で
日本でも有名になった女優さんで
お名前の前に”Dame”という
淑女にだけ与えられる称号をお持ちの、
世界でも稀有な「ホンモノの女優」さん、と紹介なさっている。
あるときジュディさんに聞かれたそうだ。
「役者にとって一番大切なことは?」
「エナジー。
一にも二にもエナジー。」
有馬さん自身もこうおっしゃっている。
「女優に大事なものは演技力より、せりふより、美貌より、存在感。」
この記事を読んだとき、
なみへいを支えてくれている小さな親衛隊たちが
日々、何を与えていてくれるか、
はっきり言葉化されたものを見つけて嬉しかった。
日々彼らを見てて思う。
人はみな、生まれたとき大変な存在感を、
エナジーを持っているのだ、と。
成長して、世間でうまくやり過ごすために
なにかとこの存在感を交換して生きていくんだけど・・・
多分、今のこの時代に一番必要なのは、
エナジーなのだと思う。存在感なんだと思う。
もちろん、ビジネスにおいても!!!
ビジネス初心者の不安な僕がちょっと自信を持てるとき。
「この店には気を感じるよ。エネルギーがあるね。」
と経験ある諸先輩方にお言葉をいただいたとき。
今流行っている店はすべて存在感のある店だと思う。
他にない店、そこにそれを買いに行かなくてはいけない!
買わない理由がない!
ビジネスマーケティング戦略でそれを”強み”と言うそうだ。
ジュディさんの言葉はこう続く。
「・・・それと観察。ただし、機械的に見るのではなく人間の目で観察すること。」
きっと今は行き着くところまで便利になったのだろう。
だから、人間の魅力であり、存在感であり、
それを人の目で見て感じたこと。
これが印象的であること。
すなわち、ビジネスの一番必須なことなのだろう。
身近にそういったエナジーをもらえるのは、
この場所で店を出した特権だと思う。
”東京ほど一丁焼きは知られてないから、
鎌倉で商売するのは大変でしょう?”
そう言われたりしますが、この鎌倉・由比ガ浜は
人の魅力で溢れています。
もともと僕は天然もの・一丁焼きのプレミアムに頼って営業しよう、
などと甘い考えで独立を計画したわけではなく、
若造は若造なりに自分のもてる人間力とはなんだろう・・・
と思って・・・
人通りや市場規模なども大切かもしれないが、
自分の直感で”人間力のつながり”を求めて、
この地に出店した。
なみへいに来ている子どもたちを見ていると
子どもの少なくなった日本って問題が多いなぁ、
せりふや演技力はあっても・・・
つまり、産業界の技術力や
それなりの対外的な見せ方はあっても
この先、どんどん自分の存在感に自信が持てない
人間の集合体になって行くのかと思うと深刻ですね。
もしかしたら、昔の紙芝居屋のおじさんは、
存在感の塊だったのかもしれない。
人間の目で観察することはなにか、
をひたすら教えていたのかもしれない。
今の時代、紙芝居屋で食べていくことは難しいだろう。
たい焼き屋の経営もいろんな意味で大変だが、
人に自分の大切さ、自分の存在のすごさを
日々の中でとり戻すひと時をもってほしいと思う。
読みづらい文章になって申し訳ない。
だから、僕は今日もそんなことを考えながら、
でも確信をもって、なみへいというお店を営業しているのです。
鎌倉 一丁焼き たい焼き なみへい 濱田紳吾です。
今日からは、たい焼き・量りあんともに4種、ご用意しております。
(つぶし・抹茶・焼き栗・黒ゴマ)
さくらあんのご愛顧、ありがとうございました。
また来年の春も販売したいと思います。
本当にありがたいことに、昨日のブログで
”さくらあん今日まで”と書いたところ、
お電話いただきまして、
「どうしても今日いけないから、明日取りに行きます!」
という方が、数名いらっしゃいました。
その方々の分も含め、
本日、20匹分だけさくらあんをご用意しました。
この20匹でほんとに最後。
特に男性の方々には
たくさん召し上がっていただいたように思います。
ありがとうございました。
鎌倉の右も左もわからないまま、
それでも鎌倉に店を出したい、と思い続け、
幸運にも最高の場所にご縁があり、
何とかこの元旦に開店できた。
そして、
たった3ヶ月でずいぶん多くの鎌倉の友人ができた。
特に得がたい僕の誇るべき友人たち、
それは、長谷・由比ガ浜の生き生きとした子どもたちだ。
店の前を通るたびに
「たい焼き屋のおじさ~ん!ただいま!!」
と挨拶してくれる坊主頭の3年生、Kのすけくん。
僕は、彼によって生まれて初めて
おじさんと呼ばれることになったが、
こいつに呼ばれるのなら本望かな、とも思えるナイスガイだ。
彼は、ご両親にも友達にも、
「たい焼きのおじさんは俺の友達だよ!」
といってくれているらしい。
女の子のお友達もいるんです。
学校帰りに必ずよってくれる、2年生のAちゃん。
おでこを出して、高めの位置に髪を結わえた
利発そうな美人ちゃんだ。
1年生の頃は「おかえり!」と、、
ちょっとおしゃべりするだけだったが、
2年生になって、焼き台のすぐ近くまで来て、
学校でコマが流行っていることや
クラスの友達のことを話してくれるようになった。
昔の子が、紙芝居屋のおじさんに気を遣ったように、
「今度買いに来るからね!」
「明日のおやつにおかあさんと来るからね」
子どもたちは、おしゃべりだけして帰ることを気にして、
僕を安心させようとしてくれる。
彼らなりにしがないたい焼き屋の売り上げを
気にしてくれているようで、大変かたじけない。
実際、彼らは休みの日に親御さんやおばぁちゃまと来て、
たい焼きを買ってくれてなみへいを下支えしてくれる
ありがたいお客様だが、
それ以上に僕の精神的な支えになっている。
彼らと話していると、
なんとも言えないパワーがみなぎるのである。
そんなことを想いながら
新学期を向かえた彼らとともに過ごしている僕。
そんな僕が最近、
毎朝楽しみにしていることがある。
それは、日経新聞朝刊の裏表紙
”私の履歴書”コーナーを読むこと。
今月は往年の大女優、
有馬稲子さんが執筆されている。
昨日の彼女の『大女優』という記事を読んだ。
なんと言うか、
非常に大切なものを教わった気がする。
有馬さんはイギリスのシェイクスピア女優、
ジュディ・デンチさんを尊敬されている。
”恋におちたシェイクスピア”で
日本でも有名になった女優さんで
お名前の前に”Dame”という
淑女にだけ与えられる称号をお持ちの、
世界でも稀有な「ホンモノの女優」さん、と紹介なさっている。
あるときジュディさんに聞かれたそうだ。
「役者にとって一番大切なことは?」
「エナジー。
一にも二にもエナジー。」
有馬さん自身もこうおっしゃっている。
「女優に大事なものは演技力より、せりふより、美貌より、存在感。」
この記事を読んだとき、
なみへいを支えてくれている小さな親衛隊たちが
日々、何を与えていてくれるか、
はっきり言葉化されたものを見つけて嬉しかった。
日々彼らを見てて思う。
人はみな、生まれたとき大変な存在感を、
エナジーを持っているのだ、と。
成長して、世間でうまくやり過ごすために
なにかとこの存在感を交換して生きていくんだけど・・・
多分、今のこの時代に一番必要なのは、
エナジーなのだと思う。存在感なんだと思う。
もちろん、ビジネスにおいても!!!
ビジネス初心者の不安な僕がちょっと自信を持てるとき。
「この店には気を感じるよ。エネルギーがあるね。」
と経験ある諸先輩方にお言葉をいただいたとき。
今流行っている店はすべて存在感のある店だと思う。
他にない店、そこにそれを買いに行かなくてはいけない!
買わない理由がない!
ビジネスマーケティング戦略でそれを”強み”と言うそうだ。
ジュディさんの言葉はこう続く。
「・・・それと観察。ただし、機械的に見るのではなく人間の目で観察すること。」
きっと今は行き着くところまで便利になったのだろう。
だから、人間の魅力であり、存在感であり、
それを人の目で見て感じたこと。
これが印象的であること。
すなわち、ビジネスの一番必須なことなのだろう。
身近にそういったエナジーをもらえるのは、
この場所で店を出した特権だと思う。
”東京ほど一丁焼きは知られてないから、
鎌倉で商売するのは大変でしょう?”
そう言われたりしますが、この鎌倉・由比ガ浜は
人の魅力で溢れています。
もともと僕は天然もの・一丁焼きのプレミアムに頼って営業しよう、
などと甘い考えで独立を計画したわけではなく、
若造は若造なりに自分のもてる人間力とはなんだろう・・・
と思って・・・
人通りや市場規模なども大切かもしれないが、
自分の直感で”人間力のつながり”を求めて、
この地に出店した。
なみへいに来ている子どもたちを見ていると
子どもの少なくなった日本って問題が多いなぁ、
せりふや演技力はあっても・・・
つまり、産業界の技術力や
それなりの対外的な見せ方はあっても
この先、どんどん自分の存在感に自信が持てない
人間の集合体になって行くのかと思うと深刻ですね。
もしかしたら、昔の紙芝居屋のおじさんは、
存在感の塊だったのかもしれない。
人間の目で観察することはなにか、
をひたすら教えていたのかもしれない。
今の時代、紙芝居屋で食べていくことは難しいだろう。
たい焼き屋の経営もいろんな意味で大変だが、
人に自分の大切さ、自分の存在のすごさを
日々の中でとり戻すひと時をもってほしいと思う。
読みづらい文章になって申し訳ない。
だから、僕は今日もそんなことを考えながら、
でも確信をもって、なみへいというお店を営業しているのです。
by taiyaki-namihei
| 2010-04-21 09:20
| なみへいコラム
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